阿蘇山(05月31日~07月05日15時00分まで) | 時代おくれの男

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人知れず咲いて 人知れず散っていく

県名…熊本県
火山…阿蘇山
火口…中岳第一火口
経度…北緯 32度53.06分
緯度…東経131度06.23分
標高…1592m(高岳…三角点)
標高…1300m(中岳第一火口)
管轄…福岡管区気象台

規制…火口周辺警報【噴火警戒レベル2(火口周辺規制)】

 

【火山レベルの理由】

阿蘇山では火山性微動の振幅は小さな状態で経過していましたが05月15日06時過ぎから中岳西山腹観測点南北道成分の1分間平均振幅がやや大きくなり、05月15日08時頃から1.5マイクロメートル毎秒を超えてやや大きい状態で経過しているため2024年(令和 6年) 5月15日10時30分に噴火警戒レベルを引き上げました。

【防災上の警戒事項】

中岳第一火口から1kmの範囲では噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石および火砕流に警戒して下さい。風下側では火山灰だけではなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意して下さい。また火山ガスに注意して下さい。地元自治体の指示に従って危険な地域には立ち入らないで下さい。

【前回までの火山活動】
2024年05月31日16時00分のブログで確認して下さい。

【火山の状況に関する解説情報】

(05月31日~06月07日15時00分まで) 第  31号

阿蘇山では05月31日~06月01日にかけて火山性微動の振幅が一時的にやや大きくなりましたが、その後は小さな状態で推移しています。中岳第一火口では白色の噴煙が最高で火口縁上1000mまで上がりました。地殻変動観測では特段の変化は認められません。06月04日に実施した現地調査では火山ガスの1日あたりの放出量は1400トンとやや多い状態でした。

(06月07日~06月14日15時00分まで) 第  32号

阿蘇山では中岳第一火口では白色の噴煙が最高で火口縁上9000mまで上がりました。夜間に高感度カメラの監視カメラで火映を観測しました。06月11日に実施した現地調査では中岳第一火口底に乳緑色の湯だまりを確認しました。湯だまりの量は前回の05月15日と同じ約5割で引き続き湯だまり内で噴湯を確認しました。中岳第一火口の南側火口壁は引き続き温度の高い状態でしたが前回の観測と比較して最高温度はやや低下しています。地殻変動観測では特段の変化は認められません。06月12日に実施した現地調査では火山ガスの1日あたりの放出量は1200トン(前回は06月04日の1400トン)とやや多い状態でした。


(06月14日~06月21日15時00分まで) 第  33号

阿蘇山では06月19日11時頃から火山性微動の振幅が増大し06月19日17時頃に一時的に大きな状態になりました。06月20日に入り低下傾向がみられ06月20日16時頃から小さな状態で推移しています。中岳第一火口では白色の噴煙が最高で火口縁上900mまで上がりました。夜間に高感度カメラの監視カメラで火映を観測しました。06月19日に実施した現地調査では中岳第一火口底に乳緑色の湯だまりを確認しました。湯だまりの量は前回の06月11日と同じ約5割で引き続き湯だまり内で噴湯を確認しました。中岳第一火口の南側火口壁は引き続き温度の高い状態でしたが前回の観測と比較して最高温度はやや低下しています。地殻変動観測では特段の変化は認められません。


(06月21日~06月28日15時00分まで) 第  34号

阿蘇山では火山性微動の振幅は06月20日以降は小さな状態で経過しています。中岳第一火口では白色の噴煙が最高で火口縁上500mまで上がりました。夜間に高感度カメラの監視カメラで火映を観測しました。

(06月28日~07月05日15時00分まで) 第  35号

阿蘇山では火山性微動の振幅は小さな状態で経過しています。中岳第一火口では白色の噴煙が最高で火口縁上300mまで上がりました。夜間に高感度カメラの監視カメラで火映を観測しました。地殻変動観測では特段の変化は認められていません。