口永良部島(04月13日~04月15日15時00分まで) | 時代おくれの男

時代おくれの男

人知れず咲いて 人知れず散っていく

県名…鹿児島県
火山…口永良部島
火口…新岳火口
経度…北緯 30度26.60分
緯度…東経130度13.03分
標高… 657m(吉岳)
標高… 550m(新岳火口)
管轄…福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

【火山レベル】
火口周辺警報【噴火警戒レベル3(入山規制)】


【火山レベルの理由】

口永良部島では2024年(令和 6年)04月に入り主に吉岳火口付近の浅い所を震源とする火山性地震が多い状態で継続しています。GNNS観測では2023年06月下旬頃から11月頃にかけて吉岳火口付近の膨張を示す変動が観測されており現在も膨張した状態が維持されていることから2024年(令和 6年)04月13日12時35分に火山レベルを引き上げました。

【噴火警報】

九州南方海上および日向灘

口永良部島から半径1.1海里以内の周辺海域警戒

【防災上の警戒事項】

新岳火口および吉岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石および火砕流に警戒してください。また向江浜地区から新岳の南西にかけての火口から海岸までの範囲では火砕流に警戒して下さい。風下側では火山灰だけではなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降る恐れがあるため注意してください。地元自治体等の指示に従って危険な地域に立ち入らないでください。

【前回の火山の状況に関する解説情報】 

2024年04月13日12時35分のブログで確認してください。

 

【火山の状況に関する解説情報】

(04月13日13時00分に発表) 第  33号

口永良部島では2024年04月に入り主に吉岳火口付近の浅い所を震源とする火山性地震が多い状態で継続しています。火山性微動は観測されていません。吉岳および新岳の噴煙の状況は雲のため不明です。GNNS観測では2023年06月下旬頃から11月頃にかけて吉岳火口付近の膨張を示す変動が観測されており現在も膨張した状態が維持されています。


(04月14日16時00分に発表) 第  34号

口永良部島では2024年04月に入り主に吉岳火口付近の浅い所を震源とする火山性地震が多い状態で経過しています。振幅のやや大きな火山性地震も時々発生しています。火山性地震は04月13日は24回、04月14日15時までに24回(速報値)発生しています。04月14日の本村西監視カメラによる観測では新岳火口では白色の噴煙が最高で火口縁上90mまで上がりました。吉岳火口では噴煙は観測されていません。04月14日に観測した火山ガスの1日あたりの放出は、2024年01月以降は少ない状態で推移していましたが、300トンと増加し、やや多い状態でした。300トン以上を観測したのは2023年10月29日以来です。GNNS観測では2023年06月下旬頃から吉岳火口付近の膨張を示す変動が観測されていますが2023年11月頃から停滞しています。


(04月15日16時00分に発表) 第  35号

口永良部島では2024年04月に入り主に吉岳火口付近の浅い所を震源とする火山性地震が多い状態で経過しています。振幅のやや大きな火山性地震も時々発生しています。また新岳火口付近においても地震活動が継続しています。04月14日~04月15日かけて本村西監視カメラによる観測では新岳火口では白色の噴煙が最高で火口縁上400mまで上がりました。吉岳火口では噴煙は観測されていません。GNNS観測では2023年06月下旬頃から2023年11月頃かけて吉岳付近の膨張を示す変動が観測されており、現在も膨張した状態が維持されています。