阿蘇山(04月05日~04月26日11時00分まで) | 時代おくれの男

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人知れず咲いて 人知れず散っていく

県名…熊本県
火山…阿蘇山
火口…中岳第一火口
経度…北緯 32度53.06分
緯度…東経131度06.23分
標高…1592m(高岳…三角点)
標高…1300m(中岳第一火口)
管轄…福岡管区気象台

規制…火口周辺警報【噴火警戒レベル2(火口周辺規制)】

 

【火山レベルの理由】

阿蘇山では2024年01月23日に実施した現地調査で火山ガスの放出量が1日あたり2000トン多い状態でした。GNNS連続観測では2023年12月頃から深部にマグマだまりがあると考えられている草千里を挟む基線及び広域の基線において伸びの傾向が認められています。以上の事から2024年01月23日15時00分に火山レベルを引き上げました。

【防災上の警戒事項】

中岳第一火口から概ね1kmの範囲では噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。また火山ガスに注意して下さい。地元自治体の指示に従って危険な地域には立ち入らないで下さい。

【前回までの火山活動】
2024年04月05日16時00分のブログで確認して下さい。

【火山の状況に関する解説情報】
(04月05日~04月12日15時00分まで) 第  16号

中岳第一火口では白色の噴煙が最高で火口縁上800mまで上がりました。夜間に高感度の監視カメラは火映を観測していません。04月10日に実施した現地調査では火山ガスの放出量は1日あたり1400トン(前回は04月01日の1300トン)とやや多い状態でした。火山性微動の振幅は小さな状態で経過しています。火山性地震は少なく状態、孤立型微動はやや多い状態で経過しています。GNNS連続観測では2023年12月頃から深部にマグマだまりがあると考えられている草千里を挟む基線及び広域の基線において伸びの傾向が認められておりましたが2024年01月下旬以降から伸びの傾向は停滞しています。

 

(04月12日~04月19日15時00分まで) 第  17号

中岳第一火口では白色の噴煙が最高で火口縁上800mまで上がりました。夜間に高感度の監視カメラは火映を観測していません。04月16日に実施した現地調査では火山ガスの放出量は1日あたり1000トン(前回は04月10日の1400トン)とやや多い状態でした。火山性微動の振幅は小さい状態で経過しています。火山性地震は少なく状態、孤立型微動はやや少ない状態で経過しています。GNNS連続観測では2023年12月頃から深部にマグマだまりがあると考えられている草千里を挟む基線及び広域の基線において伸びの傾向が認められておりましたが2024年01月下旬以降から伸びの傾向は停滞しています。

 

(04月26日11時00分に発表)

阿蘇山では火山ガスの放出量は減少しています。GNNS連続観測では2023年12月頃から深部にマグマだまりがあると考えられている草千里を挟む基線及び広域の基線において伸びの傾向が認められておりましたが2024年01月下旬以降から伸びの傾向は停滞していることから火山レベルを2024年(令和 6年) 4月26日11時00分に引き下げます。

規制前…火口周辺警報【噴火警戒レベル2(火口周辺規制)】

規制後…噴火予報【噴火警戒レベル1(活火山であることを留意)】

【防災上の警戒事項】

火口内では、土砂や火山灰が噴出する可能性があります。火口付近では火山ガスに注意して下さい。地元自治体の指示に従って危険な地域には立ち入らないで下さい。