阿蘇山(01月29日~03月01日15時00分まで) | 時代おくれの男

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人知れず咲いて 人知れず散っていく

県名…熊本県
火山…阿蘇山
火口…中岳第一火口
経度…北緯 32度53.06分
緯度…東経131度06.23分
標高…1592m(高岳…三角点)
標高…1300m(中岳第一火口)
管轄…福岡管区気象台

規制…火口周辺警報【噴火警戒レベル2(火口周辺規制)】

 

【火山レベルの理由】

阿蘇山では2024年01月23日に実施した現地調査で火山ガスの放出量が1日あたり2000トン多い状態でした。GNNS連続観測では2023年12月頃から深部にマグマだまりがあると考えられている草千里を挟む基線及び広域の基線において伸びの傾向が認められています。以上の事から2024年01月23日15時00分に火山レベルを引き上げました。

【防災上の警戒事項】

中岳第一火口から概ね1kmの範囲では噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。また火山ガスに注意して下さい。地元自治体の指示に従って危険な地域には立ち入らないで下さい。

【前回までの火山活動】
2024年01月29日16時00分のブログで確認して下さい。

【火山の状況に関する解説情報】

(01月29日~02月02日15時00分まで) 第   6号

阿蘇山では火山ガスの放出量は

やや多い状態で経過しています。GNNS連続観測では2023年12月頃から深部にマグマだまりがあると考えられている草千里を挟む基線及び広域の基線において伸びの傾向が認められており深部のマグマだまりへのマグマの蓄積が進行しているものと考えられます。中岳第一火口では白色の噴煙が最高で火口縁上600mまで上がりました。夜間に高感度の監視カメラは火映を観測していません。中岳西山腹観測点南北動成分の1分間平均振幅で約0.8マイクロメートル毎秒で特段の変化はありません。火山性地震は少ない状態で経過しています。孤立型微動は多い状態で経過しています。


(02月02日~02月09日15時00分まで) 第   7号

中岳第一火口では白色の噴煙が最高で火口縁上1200mまで上がりました。夜間に高感度の監視カメラは火映を観測していません。02月06日に実施した現地調査では火山ガスの放出量は1日あたり1400トン(前回は01月29日の1600トン)と引き続きやや多い状態でした。火山性微動の振幅は小さな状態で経過しています。火山性地震は少ない状態で経過しています。孤立型微動は概ねやや多い状態で経過しています。GNNS連続観測では2023年12月頃から深部にマグマだまりがあると考えられている草千里を挟む基線及び広域の基線において伸びの傾向が認められており深部のマグマだまりへのマグマの蓄積が進行しているものと考えられます。


(02月09日~02月16日15時00分まで) 第   8号

中岳第一火口では白色の噴煙が最高で火口縁上900mまで上がりました。夜間に高感度の監視カメラは火映を観測していません。02月13日に実施した現地調査では火山ガスの放出量は1日あたり2100トン(前回は02月06日の1400トン)と多い状態でした。火山性微動の振幅は小さな状態で経過しています。火山性地震は少ない状態で経過しています。孤立型微動は概ねやや多い状態で経過しています。GNNS連続観測では2023年12月頃から深部にマグマだまりがあると考えられている草千里を挟む基線及び広域の基線において伸びの傾向が認められており深部のマグマだまりへのマグマの蓄積が進行しているものと考えられます。


(02月16日~02月23日15時00分まで) 第   9号

中岳第一火口では白色の噴煙が最高で火口縁上800mまで上がりました。夜間に高感度の監視カメラは火映を観測していません。02月20日に実施した現地調査では火山ガスの放出量は1日あたり2000トン(前回は02月13日の2000トン)と多い状態でした。火山性微動の振幅は小さな状態で経過しています。火山性地震は少ない状態で経過しています。孤立型微動は概ねやや多い状態で経過しています。GNNS連続観測では2023年12月頃から深部にマグマだまりがあると考えられている草千里を挟む基線及び広域の基線において伸びの傾向が認められており深部のマグマだまりへのマグマの蓄積が進行しているものと考えられます。


(02月23日~03月01日15時00分まで) 第  10号

中岳第一火口では白色の噴煙が最高で火口縁上900mまで上がりました。夜間に高感度の監視カメラは火映を観測していません。02月27日に実施した現地調査では火山ガスの放出量は1日あたり2500トン(前回は02月20日の2000トン)と多い状態でした。火山性微動の振幅は小さな状態で経過しています。火山性地震は少ない状態で経過しています。孤立型微動は概ねやや多い状態で経過しています。GNNS連続観測では2023年12月頃から深部にマグマだまりがあると考えられている草千里を挟む基線及び広域の基線において伸びの傾向が認められており深部のマグマだまりへのマグマの蓄積が進行しているものと考えられます。