霧島山【えびの高原(硫黄山)周辺】(10月23日~11月27日15時00分まで) | 時代おくれの男

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人知れず咲いて 人知れず散っていく

県名…宮崎県・鹿児島県
火山…霧島山【えびの高原(硫黄山)周辺】
経度…北緯 31度56.81分
緯度…東経130度51.23分
標高…1317m
管轄…福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

【火山レベル】

火口周辺警報【噴火警戒レベル2(火口周辺規制)】

【火山レベルの理由】
2023年07月07日16時50分頃に火山性微動が発生しました。
【防災上の警戒事項】

硫黄山火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。風下側では、火山灰だけでは小さな噴石が遠方まで降るおそれがあるため注意してください。また地元自治体等の指示に従い危険な地域に立ち入らないでください。

【前回までの火山活動】
2023年10月23日16時00分のブログで確認して下さい。

 

【火山の状況に関する解説情報】

(10月23日~10月30日15時00分まで) 第  26号

硫黄山では、GNSS連続観測で硫黄山近傍の基線において、2023年05月頃から、硫黄山の山体浅部における膨張を示すと考えられるわずかな伸びがみられていましたが2023年08月頃から鈍化しています。硫黄山の南側の噴気地帯では、噴気が最高で300mまで上がるなど活発な噴気活動が続いています。硫黄山の西側約500m付近では10mの弱い噴気を観測しました。硫黄山付近の浅いところで震源とする火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。


(10月30日~11月06日15時00分まで) 第  27号

硫黄山では、GNSS連続観測で硫黄山近傍の基線において、2023年05月頃から、硫黄山の山体浅部における膨張を示すと考えられるわずかな伸びがみられていましたが2023年08月頃から鈍化しています。硫黄山の南側の噴気地帯では、噴気が最高で300m以上まで上がるなど活発な噴気活動が続いています。硫黄山の西側約500m付近では10mの弱い噴気を観測しました。硫黄山付近の浅いところで震源とする火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。


(11月06日~11月13日15時00分まで) 第  28号

硫黄山では、GNSS連続観測で硫黄山近傍の基線において、2023年05月頃から、硫黄山の山体浅部における膨張を示すと考えられるわずかな伸びが継続しています。硫黄山の南側の噴気地帯では、噴気が最高で200mまで上がるなど活発な噴気活動が続いています。硫黄山の西側約500m付近では10mの弱い噴気を観測しました。硫黄山付近の浅いところで震源とする火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。


(11月13日~11月20日15時00分まで) 第  29号

硫黄山では、GNSS連続観測で硫黄山近傍の基線において、2023年05月頃から、硫黄山の山体浅部における膨張を示すと考えられるわずかな伸びが継続していまが10月頃から鈍化しています。硫黄山の南側の噴気地帯では、噴気が最高で300mまで上がるなど活発な噴気活動が続いています。硫黄山の西側約500m付近では10mの弱い噴気を観測しました。硫黄山付近の浅いところで震源とする火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。


(11月20日~11月27日15時00分まで) 第  30号

硫黄山では、GNSS連続観測で硫黄山近傍の基線において、2023年05月頃から、硫黄山の山体浅部における膨張を示すと考えられるわずかな伸びが継続していまが10月頃から鈍化しています。硫黄山の南側の噴気地帯では、噴気が最高で300mまで上がるなど活発な噴気活動が続いています。硫黄山の西側約500m付近では10mの弱い噴気を観測しました。11月20日に実施した現地調査では硫黄山の南側の噴気地帯において活発な噴気活動を引き続き確認しました。硫黄山の南側の噴気孔では湯だまりの中から高さ3m程度の土砂噴出が繰り返しみられました。硫黄山の火口南側斜面および南側の噴気地帯の地熱域の状況に特段の変化は認められませんでした。硫黄山付近の浅いところで震源とする火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。