前回の、大学入試の話に紐づいて思い出したこと。
大学の4年間、私は「鈴木その子式ダイエット」を自分なりの解釈で実行していて、お肉をほとんど食べませんでした。どうしても食べるときはしゃぶしゃぶのように湯通しして脂を落として食べます。
タンパク質は主に焼き魚やお豆腐。
炒め物、揚げ物やドレッシングなどもNG。
結構徹底的にやりました。
私は身長179cmで、上京時90kg以上あった体重は2年生のころには70kg近くになっていましたが、ダイエットはやめませんでした。
コンパは断り、たまに好意を持った女性と食事をしても、返って相手に気を遣わせてしまいました。モテたくて始めたダイエットなのに、本末転倒です。
長いあいだ中華料理店でアルバイトをしていましたが、賄いには私専用にたっぷりねぎの乗った冷奴とシラスを出してくれるようになりました。
偏狭で、常にイライラしていたような気がします。
他人とコミュニケーションを取ることが億劫になっていきました。
就職してしばらくしても食生活を変えませんでしたが、ある日、見かねた職場の女性の先輩二人から強引に焼肉に誘われました。
「お肉からしか摂れない大切な栄養素もある。このままでは仕事にも支障がでる。とにかく食べなさい」
と怒られました。
じゅうじゅうと焼けた熱いロースを口に入れた瞬間は今でもはっきりと思い出せます。
「力が漲(みなぎ)る」という感覚を、足の指の先まではっきりと自覚できたのです。
ポパイがほうれん草を食べたときの「ボン!バボン!ピー!」
というあの感じ。
それ以来、バランスよく腹八分目に食べる習慣が付きました。あの時お二人のおかげで、今でも健康な自分があると思っています。とても感謝しています。
食生活は改善されましたが、偏狭な性格はどうしようもありません。