今日の折り紙は、
連鶴 釣ふね(つりふね) です
大きい鶴1羽、小さい鶴17羽が繋がっています。
『千羽鶴折形』 49種類の中でも華麗な作品
大きい鶴の羽から左右それぞれ5羽の小さい鶴は、
紙が一重で折ってありますが、上7羽の小さい鶴は
すべて紙を2枚重ねて折ってあります。
桑名の千羽鶴 と呼ばれるものは、上から7羽目の
1羽だけが紙が二重で折ってあって、上の6羽分は
重ねて折らず、切り取ってしまうのだそう。
なんか楽してる、ズルイなぁと思えるのは私だけ?
床の間に飾る花器に釣舟という種類があり、その
舟形の器を大きい鶴、吊り下げる鎖を小さい鶴に
見立てた形。
「おりがみ2 千羽鶴折形」
江戸の古典 魯縞庵・作
笠原邦彦 氏著
「つなぎ折鶴の世界
--連鶴の古典『千羽鶴折形』」
岡村昌夫 氏著
釣ふね(つりふね)
29.4cm角友禅和紙1枚
正方形の紙に縦横7マス×7マスあるとして、
大きい鶴は、中心の5マス×5マスで折ります。
周囲の24マスで小さい鶴を折るのですが、
17羽なので残り7マスは二重に重ねて折る
わけです。それが上7羽。
大きい鶴の左右の羽の先から繋がった小さい鶴が
途中から1本になるのが美しい形ですね
この作品も、江戸時代の 『千羽鶴折形』に書かれた
展開図と完成形の絵が合わないため、高木智氏が
修正展開図を考えられました。
高木智氏は、既に他界されていて、数年前京都で
開催された日本折紙協会のシンポジウムで
追悼作品展示があり、私も拝見したのですが、
その時には、このことは存じ上げませんでした。
さて、の写真は、机の上に並べて撮ったものですが、
の写真は、左手で持って吊って、右手で撮りました。
切れないかドキドキしましたが、大丈夫
狂歌は、
妓王妓女仏ももとは凡夫なり
妻恋ふ鹿も尼をつりふね
妓王と妓女は白拍子(遊女)の姉妹、仏御前も
そのライバル。「平家物語」に哀話が伝わる、
平清盛に寵愛された美女達だそう。
悟りを開いた彼女らも普通の人間だと上の句。
下の句では、妻を探して鳴く鹿の声を聞いて
煩悩にかられ悩んだのではないか、と。
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