10年ほど前、彼女の友人が引っ越しをする機会に、大きなテレビ(2000年製造)をいただいた。
以来、そのテレビはリビングで中心的役割を担ってきた。
2011年7月24日にアナログ放送が終了するという『最大の試練』も、
マンションが加入しているケーブルテレビのデジアナ変換のおかげで、難なく乗り越えた。
最近は画面の左上に「2015年3月で終了」の文字が常時入る。
下部には「ケーブルテレビのデジアナ変換が終わるので気を付けてね」という
ありがたいメッセージが常時流れている。初めは違和感あったが、すぐに慣れた。
そんなテレビに、『製造以来最大の危機』が訪れようとしているのか。
今朝、息子がテレビで「るろうに剣心」をみていた時のこと。
突如、テレビ画面からアニメが消えた。
先日もあったらしい。その時は15分程でもどった、とのこと。
彼は、慌てるわけでもなく、テレビから流れる音を聞き、画面を空想していた。
空想は彼の得意技だ。そして普段通りテレビを終えた。
続いて娘の時間。娘は「おかあさんといっしょ」という歌がメインの番組の為、
テレビから聞こえる、お兄さん・お姉さんの歌声だけで、ある程度満足していた。
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電車で出勤途中、彼女からメールが入った。
「テレビ突然つきました。まだ見れるね」
画面が見えなかった時間は約40分。
確かに、まだ見れる。
テレビくん、どこまで頑張れるか。