ふと意識すると、どうしても握りたくなるのが糠団子だ!
紀州釣りを教えてくれた和歌山深日の榎さんは、数年前に亡くなった。
団子の配合だの、仕掛けの云々など、そんなん関係あれへんわ!
要は腕や!ウデ!
後、一番大事なんは、しつこさやな!
と、ビールをあおりながら、助手席で言った。
「お前、ほんまにしつこいなぁ〜」
榎さんにそう言わせたのは、雪降る田辺の磯で、朝に付けたさし餌が昼まで残る真冬だった。
竿に雪が積もって、昼に磯に寄って来た渡船に、最終までおるよ!と言った時。
あの時の榎さんの、唇を震わせた笑顔は忘れられない!
シーバスのメーターを狙った時、川に行く回数、キャスト数、年間300日以上のエントリー。
つまりは、家に居たんじゃ魚には近づけないって事だわ!
しかし、黒鯛のロクマルにアプローチするにはどうしたらいいのか?
今は、ゆっくりしたペースで楽しもうと考えている。
でも、糠団子だけは、妙な中毒がある。
【データ】
ロッド がまかつ がま磯 マスターモデル2 チヌ L(00号) 5.0m
リール シマノ BB-X テクニウム ファイアブラッド C3000DXG S 左
ライン LINESYSTEM BLACK SeaBream 黒鯛チヌ サスペンドNL 2.0号 100m
ハリス クレハ ハリス シーガー150m 1.2号
ウキ 自作60cm自立棒ウキ・自作寝ウキ
ダンゴ 自作(ヌカ・砂・押麦)+小麦粉
サシエ オキアミ・冷凍ボケ・練り餌