そこは、上げ潮の時、流速が止まる。
大きい潮の時は、上流へと流れが出る。
ん~っ、今年は、なんだか夏の雰囲気を味わう事無く、この時期になったなぁ~。
でも、ハイシーズンと呼ばれる状況も、まだ味わえない。
狙うタイミング・場所・やり方が噛み合わないのだ!!
今夜のエントリー時間、流れはぴったり止まっていた。
こんな日、あまりアングラーには出会わない。
アングラーも、潮の動きで動くもんなんだなぁ~。
しかし、水面直下で、もわもわ感を感じて仕方ない。
耐える様に、キャストを続けると、時折、ゴツッと何かに当たる。
次第に、そのざわめきは「何」なのか、はっきりとした。
突然、バイブの針が「衝撃」を拾った。
バイトではなく、どこかにスレ掛りした感じ・・・。
ラインが思い切り出る。
でかい???
事は無く、すぐに寄って来た。

ざわめくのは・・・ボラ・・・。
今回、モザイクな顔は、あまりにもガッカリ変顔だからだが、素晴らしいファイトなのは、尾にスレ掛りしていた。
仕方なくネットランディングで、臭い網にしてしまう。
少し、下流へと流れ始めた。
ボラの群れが、もおわあっと水面に揺れを起こす・・・。
この状態を、何度か経験し、知っている。
ボラをざわめかせるヤツが居る。
まぁ、だからと言って何も釣れないのが、ほとんどの結果なんだ。
そして、釣れるものを選ぶことは出来ない。
ボトムを引きずる様にリトリーブしている時、コロンコロンと感じるアタリ?
途端、ラインが出始める。
橋脚の向こうまで出たのが判る。
コンクリートに擦れるとアウトだ!!
何かに擦れているが、どうも木??竹??妙に滑りが良い。
約20~30mの感覚で、ラインを巻いたり、ドラグが滑り出たりを5回ほど繰り返すと、2度重いジャンプをしたのが見えた。
遠い。
そして、時間が長く感じる。
完全に「鯉のスレ」だと思っていた気持ちが、違う思考に変わる。
掛けたからには、ラインブレイクをさせたら悲しい。
丁寧にネットに収め、そして、十分に蘇生させリリースする。
そのイメージを強く持ちファイトした。
その美し過ぎる魚体・・・90cm。

宮崎の偉大な自然に、深呼吸をして感謝した。
そして、ゆっくり・・・、揺れる様に・・・、威厳を持つヤツは、悠然と闇に消えた。
ロッド APIA Foojin'R BEST BOWER 103MLX
リール ダイワ 12EXIST(イグジスト)3012H
ライン DUEL HARDCORER X8 PE1.2
リーダー DUEL HARDCORER POWERLEADER 30lb
ルアー シマノ サルベージ85S コノシロカラー