こんな事、書くのも悔しい。
大きく潮の動く夜だ・・・。
そう、増水の、しかも狭い川幅・・・。
急流だね。
下げ5分ってあたりやろか・・・。
メーターを超すシーバスが、くねり体を曲げ反転した。
隣に、80upの嫁さんシーバスを従え、悠然とくねり・・・。
しばらくして、ヤツはもう一度戻り、さらにくねり・・・。
ここからは、信じるか、ホラ話と思うか自由・・・あえて、自分はホラの域と思わなくてはやってられない。
そう、12月にメーターシーバスをキャッチした同場所・・・。
下げの流速に乗せ、Fミノーを送り込む。
ルアーチェンジを繰り返すこと5個目・・・、DUEL TT120F コットンキャンディー。
コツッと小さいバイトの後、一気にこちらに向かってくる。
あの時と同じだ!
そこは、そうしないとシーバスは異物を吐き出す行動には出れないのだろう。
「合わせ」という行為は、完全に無理だった。
「近くまで来ている!」
ヘッドランプを点灯すると、一気に流れに乗ろうと走る。
重い。
重すぎる。
魚体が見えない。
ここで合わせをもう一度入れておくことすら忘れていた。
場所的に、ロッドを寝かすことが出来ず、立ててファイトするしかない。
浮いた!
ヤツだ!
おそらく、くねり反転したデカいヤツだ!
腹の底から焦りがこみ上げていた。
ヤツの頬に、テイルフックが1本がかりしているのが見て取れた。
「エラ洗いするなよ!そぉ~っとだ!ソーッとだ!」
私は、ゆるり反転したヤツを見た時、すかさずランディングネットを傍らに置いた。
やりとりは短時間・・・、ん?もうランディング体制か?
おかしいぞ
しかし、頬のフック1本がかりはどうしようもない。
ヤツは、それを十分に知っていた。
ネットを入れ、さらにロッドを立てた瞬間、軽くジャンプするかのような感じで首を振り闇に消えた。
まだ、いるはずだ!
そう思い、願いホラの話を現実にしてみせるぞ!!
悶々と、そして沸々としている。