北川河口、「水尻町」の水門から始める。
シーバスが、ゆらゆら泳いでいるのが見えていた。
私のルアーが近くを通ると、散って行った・・・。
初めての場所で、何をどうしていいのか知識もなければ、腕もない自分が良く判る。
だからと言って、人に同行したり、教示してもらうのは嫌な方だ。
登山も同様・・・、自分の思うままにやってみて、頭を打てばいい!
そこから、きっと登山同様何かを掴むに違いない・・・と、ひたすら思っている。
今年に入って、36回目のシーバスゲーム・・・もう、出口の見えない迷宮の中に入る。
2時間粘り、その先「神戸町」の磯に立つ。

何の気配も感じる事なく、さらに2時間が過ぎる。
初めての磯場、その雰囲気だけで良かった。
何か足りないものを多く感じ、磯を後にする。
方財の河口側で、遅い昼食を食べ、海方面へ移動しながらキャストを繰り返す。
もう、何をしていいのか舞い上がっていて、ガツガツとルアーを変えては、違和感だけを感じた。
サーフとの境目のテトラに来た・・・、何か違う世界への境界線に感じる。
サーフもしばらく叩いてみた。
波が打ち寄せ、そして引いていく。
その繰り返しを見ていて飽きないのは、やはり、自然の凄さなんだと思う。
その懐に心地よく抱かれる事が出来るだろうか?
その自然は私を受け入れてくれるのだろうか?
「シーバスゲーム」、なんという底知れぬ世界の門を叩いてしまったのだろう・・・。
この日、存分に雨に降られながら立ち尽くした。
体感は満足しているのに、妙に感覚は尖ったままだ・・・。