福岡に戻れば、ぜひ比叡へ連れて行って欲しい・・・との内容だった。
そして、O-ba君はやって来た!
比叡の岩に敬意を表するがごとく、たくさんのクライミングギアを携えて・・・!
実に、素直で真っ直ぐな青年だった。
「初の比叡、どのルートにしても、初見でのリード挑戦は、一生に一回しか無いよ!」
私の、その言葉に『連れて行ってもらう・・・』態度が一変した。
しかし、彼は、実に謙虚にリードで挑んだ。
入門ルートではあるが、初の比叡「TAカンテルート」をオールリードで達成した。
ルート途中の「失われた草付ルート」3P、整備されたばかりの6級を、私のチョンボリードで案内も出来た。
彼も寄付してくれた「岩場整備協議会」は、素晴らしいルート整備を展開している。
数日前に設置されたラッペル用確保点から、快適な懸垂下降も体験できた。
初の比叡をオールリードで迎えたO-ba君は、次は「第一スラブ」へリードで挑む。
小松の親分が作った、水曜登攀隊「初見挑戦」の精神・・・。
純粋に挑戦した彼のクライミングは、心地よい風となって私に降り注いだ。
【水流渓人レポート】http://www12.big.or.jp/~tsurukei/hotnews3/297o-baTA/297.html