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夏頃から言っていたのは、長女のピアス。
「夏場は化膿しやすいから、冬にしたら・・・。」
と言った事さえ忘れていた。
自動車の教習から戻り、また出て行った。
そして、買ってきたのが、耳たぶにピアス穴を開けるホッチキスみたいな道具・・・。
ママは、人の耳に穴を開ける勇気が無いから・・・と、「お父さんに・・」という事になった。

耳たぶを保冷材で冷やす長女の横で、30年前の事を思い出していた。
大学2年の頃、ピアスをしたい!という彼女に、
「親から貰った体に傷つけるみたいで、ボクは嫌だな!」
と強く言った。
何か、彼女の過去に引っかかるものをいつも感じ、嫌な態度ばかりしていたと思う・・・。

数年前、ママが病院でピアス穴を開けて帰って来た。
風呂上りのママの耳がキラキラ光って、嬉しい気分になった。
その時も、その学生の頃を思い出した。

口では優しい事を言いながら、どこか嫌味な態度で接していたのだろう・・・。
結局、彼女は私にはついて来なかった。

長女の耳に針を通した。
痛そうに思えたが、痛みをこらえ、それでも嬉しそうな娘に、何か安らぎすら感じた。
娘は、どう感じたのだろう・・・親父に開けてもらう「ピアスの穴」。
でも、その最初のピアスは、私にねだりはしないのだろなぁ~。