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行きたいと思っていた「椎葉の山」。
特に「白鳥山」には、強い興味を抱いていた。
椎葉の奥深さは、登山口まで4時間かかっていた。
そして、偶然の点が線となる面白い一日となった。
椎葉の向山地区で、登山口を訪ねた。
男は、酒屋の前掛けをして、「じゃ、案内しましょうか?」と言った。
親切は丁寧に受ける性格なので、甘んじた。
そこから、登山口まで約8km。
彼の自宅前を通り過ぎ、「白鳥神社」にさしかかると、ここを案内したいと言う。
積極的に話す男は、関西の大学でラグビーをしていたそうだ。
関西のキーワード、ママの弟と同い年で、ママの弟も大学ラクビーをしていた事がつながった。
「僕も山に登ります。」と男は言う・・・前掛けをしたままでだ。
登山口までの道中で、椎葉に住む私の同級生を知っている事が判った。
彼の兄さんが、私の高校の後輩である事が判った。
山へ登り、地元の彼を私が地形図を見ながら案内する事になった。
彼の住む家・・・つまりは実家だが、母が出て行き、去年の年末に父も出て行き、一人だと話した。
しばしの休憩の時、少し意味不明の超越した事を口走る。
しばらくして、ミッションスクールである母校、つまりは彼の兄の母校に電話した事を話した。
カトリックの洗礼を受けるにはどうしたら良いかを、校長に聞いたそうだ。
あまり、人と話す事が少ないのか、饒舌な彼はたくさん話した。
下山し、彼の家でお茶とラッキョウをいただいた。
土産だと言って、焼酎などをくれた。
お返しだと、私がラーメンを渡した。
また来てくれ!というので、こちらの山に来るときは電話する!と、彼の閉じた店の看板を写真に写した。
不思議な男だった。
帰宅して、その話を聞いた次女が、飛び上がって叫んだ!
「お父さん、その人の電話がかかっていた時、私は校長室にいた!間違いない!」

【水流渓人レポート】http://www12.big.or.jp/~tsurukei/hotnews3/240shiratori/240.html