それは、決して去年の正月に出されたものでなく、数日前にこのハガキを利用して出されたものだった。
拝啓
水流渓人様
「日々」短えっせい、楽しく拝読させていただいております。
心のもち方、感じ方、それを文章にされる力量
本当にすばらしいですね。なによりも、御家族の温かさ
があっての事だと思います。
子供のころから、あまり本に接していなかったつけが今
劣等感となっております。
これからも楽しみに拝読しております。
山、頑張って下さい。奥様、子供達にも宜しく
お伝え下さい。
ファンより
と、書かれてあった。
消印と、今は使われなくなった古い住所の宛先が書かれていた。
その頃からのお付き合いだとすぐに判った。
私の好きな先輩からだとすぐに判った。
文面に書かれた『劣等感・・・』どころか、
人として、温かい気配り・思いやりをされる素晴しい先輩である。
3日・文化の日、長男は先輩に送ってもらったリュックを背負い、
高千穂河原から縦走し、韓国岳で『100座』を迎える計画である。
我が家が、登山を始めた頃からずっと見守ってくれている先輩である。