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水曜登攀隊は、3週目の鉾岳スラブへ行った。
次第に秋色に染まる周囲の木々の艶やかさとは対照的な、それは厳しいルートだった。
ただ、本のルート図を見て、それだけで旅は始まる。
誰の情報も、聞けない聞かない旅は、終了点への指定席切符など用意されていない。
「行けるのか?」
「間違えてないか?」
聞いても答えはない2人だけの旅である。
抜けた「2の坊主」の終了点で、握手をした。
これから懸垂下降をし、張られたフィックスロープの下降路を辿るより
「登山道を下山してみましょうか?」
と、意見は合致した。
今までの厳しすぎた現状から抜け出したかったのかも知れない。
始まりかけた紅葉の中を、下山した。
それはそれは、優しい色の登山道の中をである。

【水流渓人レポート】http://www12.big.or.jp/~tsurukei/hotnews2/194springsky/194.html