ママは、4人の子供の子育てや家事をしながら、PTA関係の夜の会議・懇親会、はたまた学校の父兄代表での講演会出席、行政の主催する会などにも出る。
子を持つ親として、正面から挑む姿は、本当に素晴らしいと思う。
多少のいざこざや悩みは生ずるが、私はそれを聞くだけしかできなくて申し訳ない。

有り難いことに、彼女の活動関係のつき合いで、「仕事」のお誘いを受ける様になった。
最初は、2ヶ月と言うことで10月と11月に働いた。
とてもいい職場で、溌剌としたママの姿を見れたので、私も出来る限りの応援はしてあげた。
でも、朝の弁当作りに始まり、娘達を車で約20分の距離にある駅へ送り、息子達に食事をさせて小学校に送り出すと、洗濯・・・、そして出勤・・・、娘の迎え、買い物、夕食作り・・・。
それに、夜のPTAの会合などあれば、それはそれは可哀想になってしまう。
子供が一人や二人程度の環境ではない。
ましてや、私の両親は他界し、手伝って貰える環境はない。
それでも、彼女は決してその環境を言い訳にしたことは無い。
いつも真っ向から立ち向かう。
持病となった椎間板ヘルニアや、座骨神経痛や、更年期障害や・・・。
それでもいつも明るく家庭を保ってくれている。
私はどれほどの手助けが出来ているのか不安になるが、それでも「有り難い。」と言ってくれる。

そして、また新しい仕事が決まった。
私が言う「大変やねぇ~!よう頑張るねぇ~!」の言葉に、それだけで十分と言ってくれる。
溌剌としたママは、子ども達にとっても、もちろん私にとってもかけがえのない宝物である。