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あの時、私はレイバック体勢が決まらず滑落した。
http://www12.big.or.jp/~tsurukei/hotnews2/134kanzou/134.html
そして、スラブの緩斜面に叩きつけられ、カカトを割った。
あれから、たくさんの「なぜ」と「もし」を唱えた。

なぜ、もう少しルートを見極めて取り付かなかったのだろう・・・。
もし、「落ちそう」だと声を出していたら・・・。
なぜ、思い切って立ち込まなかった・・・。
もし、以前のようにルートを右にとり回り込んでいたらケガもなかった・・・。
なぜ・・・。
もし・・・。

でも、最終的に私は心の中で、この言葉を飲み込んだ。
「自分で選んだルートに、初めて自分が挑戦し、失敗した。そして、自力で脱出した。」

パートナーは、あの日、脱出に残置してきた「スリング」と「カラビナ」を回収していた。
当然、所属会の先輩達と、落ちたあのルートを登りきって・・・。