長女、16歳。
誕生会を開いた。
我が家の誕生会は恒例で、家族数に応じ年間6回。
帰宅すると、ママと長男が「チーズケーキ」を作っていた。
見て、「おっ、今回も誕生会をやるんだ!」と思う。
夕食まで、長男と庭でキャッチボールをした。

焼き魚、ゆばの刺身、みそ汁、そして炊き立てのご飯。
別段、いつもと変わりない夕食だが、長女は食べると早々にリビングから出ていった。
「あの子、自分がいると誕生会の準備がしにくいかと思って、気を効かせてんねんで!」
ママがニヤッと笑って言った。
皆の食事が終わると、ママと次女が打ち合わせ通り?に、誕生会の式次第を書いたり、プレゼントを隠したり、くじ引きを作ったり始める。

いつものように、誕生会。
ママの司会?で、次女が「はじまり」の挨拶をしようとしたが、司会のママが喋りすぎてあまり話すことが無くなったという次女のはじまりの挨拶である。

続いて、ケーキを皆で食べる。
いつものように、本人が好きなだけ切り取り、残りを皆でじゃんけんで分ける。

恒例のプレゼント探しを始めるが、隠すところを見ていなかった長男が何気なく見つけだしてしまいブーイング。
今年のプレゼントは、本人もだが私も驚いた。
くじ引きの品も、探し当てた?品も、全部「パブ」である。
「パブ」とは、赤ちゃんの事でなく入浴剤である。
長女本人は、入浴剤は好きだが、この日に「入浴剤」でなくても良かったのでは・・・と、内心複雑。
全部数えると20個、次男を入れて「21パブだ!」と大笑いする。

次男がピアノをひく。
早くなったり遅くなったりする、リズムに特徴のあるピアノである。
次女が学校の先生のまねをする。
同じ学校の長女にはウケているが、次女自身がおかしくて皆笑う。
長男がキャスター付きのイスで個人メドレーを泳ぐ?
真剣にやる所がとても良く、きっちりとした練習がよく判りあまりにもおかしすぎる。
ママがズボンの上から私のパンツをはき麦わら帽子をかぶって登場。
何すると思いきや「ひろしです・・・。あんた最近、ボケたらしいなぁ~。大阪じゃボケ言うたらツッコミでんねん・・・。ひろしです・・・。」と言いだし、その格好と、そのどこでどう反応したら良いか判らぬ表現に、間を置いて大爆笑・・・今年もママに取られた隠し芸披露である。

長女がお礼の言葉を言う。
私が締めくくろうと話し始めると、長女が将来を少し考えていると言うので、再び立ち上がって貰い「将来の抱負」を話して貰う。
聞いていたら、そこまで長女として立派な事を考えているのか・・・と、少ししみんりしそうになるが、ならば実行を伴え!と忠告して締めくくる。

三々五々、自分のことを始める家族6人。
次回の誕生会は、10月と言うことになる。