久しぶりに、とことん飲んだ。
ヘド吐く程に飲んだのは、本当に久しぶりだ。
仕事の延長での焼酎飲みだから・・・と、少し嫌な気持ちでいたが、出かける前に気持ちを入れ替えてみた。
『どんな話しだろう・・・?』
『どんな人に会うだろう・・・?』
興味を抱いて出かけていった。
仕事関係の事とは言え、ストレートな男達のストレートな会話には大いに盛り上がった。
田舎町の飲み屋を渡り歩くと、知人によく出会う。
気が付くと、当初のメンバーは分割され、途中合流した男と焼酎を握りしめていた。
気が付けば、丑三つ時・・・。
破裂しそうな頭をかかえ、なんとか自宅にたどり着いた。
いったい俺は、何人と何回ぐらい握手したのだろう・・・。
焼酎グラスか、相手の手を握ってばかりいた。
目を見て手を握り、ただ頷くばかりで何かを頼まれ、私は何かを引き受けた。
一緒に、酔うだけ酔えば、
「よし、俺はお前にすべて任す!」
それが、ここらの焼酎圏の習わしなのかも知れない。

翌朝、重い頭を抱えて出社した・・・、商談成立の朗報とともに・・・。