『果てしない・・・大空と、広い大地のその中で・・・』

松山千春の「大空と大地の中で」を聞いてみた。
私の背後で勉強している子供達の気配を感じながら、ヘッドホンの音量を上げて聞いた。
そして、その曲を聞くたびに浮かぶ風景がある。

まだ盛岡南ICが東北自動車道の終点だった頃・・・。
高速を下りると、そのまま国道4号線を北上する。
その頃の風景だ。
青森県の十和田市で、私は学生生活を送っていた。
どんよりとした空、周囲に残る雪・・・。

『いつの日か、幸せを・・・自分の腕でつかむよう・・・』

悲しくて、せつなくて、やるせなくて、泣きながらハンドルを握っていた頃がある。

大学は青森。
実家は宮崎。
彼女の大学は神奈川。
彼女の実家は福島。

彼女とバイバイして戻る青森への道は、この曲とともに今でも思い出せる。
46歳になり、4人の子供達に囲まれ、しかもハゲた親父がである。