今日は観光について。

突然ですが、日本にやってきた外国人観光客が日本滞在中に“最も困ったこと”に挙げたのは何だと思いますか?言葉の壁??地下鉄・バスなどの複雑な交通網??いえいえ。
2011年に行ったアンケートでは、答えは“無線LANの使いにくさ”。自国で使っていたスマートフォンやPCを日本に持ち込んでも、インターネットに簡単に接続できる環境が整っておらず、とても不便を感じるのだそうです。まあ、言葉の通じない未知の国だからこそWi-Fiがほしい、となるのでしょうが。

現在でも空港、駅、ホテル、コンビニなど無線LANを提供している場所もありますが、各々が独自のサービスで、施設ごとにメールアドレスを登録するなどしてIDを発行せねばならず、手続きがとても複雑で外国人には難しいのです。

先週金曜日の日経新聞(夕刊)にも掲載されましたが、外国人観光客が共通の一つのIDで無線LANサービスを無料で利用できるよう、官民共同で制度作りに取り組んでいくことになりました。実はこの外国人観光客向けの無線LANサービス、私が国土交通副大臣時代、“訪日外国人旅行者数1000万人”の目標に向けて打ち出した方策の一つで、副大臣を辞した後も実現に向けて観光庁や関係各位と議論を進めているものです。

昨年、1000万人という数値目標は達成しましたが、2020年の東京オリンピックに向け、新たに“2000万人”という大きな目標を掲げています。2016年をめどにこのサービスを開始できるよう議論を進めますが、無線LANの利便性向上は必ずや外国人観光客に満足してもらえ、より多くの方に日本を訪れてもらえることに寄与すると確信しております。これからも前向きに話が進んでいくよう、私も力を尽くしていきたいと思っています。