今日は、皇居に「歌会始」にご招待いただきました。
毎年、天皇・皇后両陛下はじめ多くのご皇族が、その年に決められたお題をもとに作られた和歌を独特の節をつけて歌う、あれです。

今年のお題は「岸」。昨年のこの時期に決められたものだそうで、偶然とはいえ、震災とかかわりがあるお題で、やはりそれに関するものが多く寄せられていました。
一般の方々からの作品が披露された後、最後には陛下ご自身の作品。

「津波こし 時の岸辺は如何なりと 見下ろす海は青く静まる」

陛下が被災地にヘリでお見舞いに行かれた時の様子を歌ったものだそうです。さびしい歌だ、と感じる人もいたようですが、私は「どんなに悲惨な目にあっても悠久の時は静かに流れ、変わらぬ落ち着きを取り戻すものだ、被災地の皆よ、頑張っておくれ」というエールのように感じました。

園遊会や宮中参賀など何度か宮中の行事には参加させていただきましたが、「歌会」は初めて。
退屈なものかな、とそれなりの気持ちでありはしましたが、陛下の御心にふれ、なお気を引き締めねば、と思ったひと時でありました。

明日はきっとよくなる。
そう信じて頑張りたいと思います。