橋下大阪府知事の発言が波紋を呼んでいます。
『県議会議員は人口10万人に1人でいい。ひいては、人口60万人の鳥取県の県議会議員は6人しかなくていい』というやつです。

彼を個人的に知らないわけではないのですが、こいつはいけない。口を滑らせたというには私の信条とも反するので、一言申し上げておきたいと思います。

現在、人口でいうと関東圏都市域に2割以上が住む状態で、人口比率で地域の代表を決めるということになると、これほど偏在を加速するものはありません。
特に『全国民の代表である』と憲法で決められている国会議員ですら、現在のような東京偏在を許す施策を国会で追認することが常態化しています。
政治的な代表の選出は現状の人口割であってはならない。むしろ改むるべきは、「全国一律に地域代表の選出方法を決めていることである」とすべきなのだと思います。

今日は、浜岡原発を停止した折、テレビで橋下知事が堂々と「電気を送って支援する」と述べていたが、その後何らの具体的な話はないと愛知県知事が嘆いている、という話を聞いて、橋下知事が「菅総理の英断だ!」とまで言ってのけたことに、多分に情緒的なものがあったのだと思うと少し危うい感じが重なって所感を述べさせていただきました。

地域には地域の実情があります。それらの意見を集約するのは国会であり、政府であるとの自負を持って我々は頑張っています。
変えたい、壊したい、という気持ちは痛いほどわかるが、煽動的議論の行く末はあわれなものだと思います。今の民主党を見ていればわかるように。