みなさん、ミッレミリアってご存知ですか?
もともとは1927年から1957年の間におこなわれた伝統的な公道自動車レースで、イタリア全土を1000マイル(イタリア語でmille miglia=ミッレ・ミリア)走ることから名づけられ、当時は錚々たる自動車メーカーが参戦し、特に第二次世界大戦前にはイタリアのファシストやドイツのナチスが国威発揚のためにこれらのメーカーを支援したそうです。
第二次世界大戦後中止されていた開催が、1977年にタイムトライアル方式のクラシックカーレースとして復活され、以後お祭り的レースとして毎年5月に開催され人気を博しています。

日本でも、1997年からそれに類するレースとして、関東を舞台にクラシックスポーツカーによる1000マイルラリーとして毎年10月に開催され、今年は15回目を迎えます。
その姉妹イベントとして、2009年より関西を舞台にレース名を“ラフェスタプリマヴェラ”と改め行われて参りましたが、いよいよ、この16・17日の両日、紀伊半島を通過することになりました。

もともとこのレースを和歌山に迎えるに当たっては、私が、東京の知人と共に企画にあたり、知事とも相談して決定に至ったという経緯があるだけに、当日は出来るかぎり積極的にかかわって参りたいと考えています。

そのルートについては、16日に、一台一億円以上ともいわれる43台もの多数のクラシックカーが一斉に大阪を出発し、13時半ごろ根来寺、14時半から17時半までは高野山を通り、龍神スカイラインを経て龍神温泉に入り白浜で一泊する計画です。当日の夜にはタレントの堺正章さんや元F1レーサーの鈴木亜久里さんたちが参加するレセプションパーティーが開催されます。
翌17日は、7時過ぎに千畳敷等を通り、8時ごろには「熊野古道歩きの里」近露を抜け、本宮大社、那智の滝を経て、お昼頃には三重県尾鷲にいたります。

震災を案じ、一時は中止も考えましたが、関係者の協力で、被災地を元気づけようではないかと開催することになりました。
個性豊かな多数のクラシックカーレースを目近に見るめったにない機会でございますので、ルート近くの皆さん方には、お見逃しなきよう、楽しんでください。尚、このイベント、和歌山での恒例行事になるよう努力していきたいと思いますのでご支援を。