本日、捕鯨関係5団体を迎えて自由民主党の捕鯨議員連盟の総会が党本部でおこなわれました。
議題はもちろん“南極海捕鯨調査切り上げ”についてであります。
私は事務局次長として進行役をつとめてまいりましたが、議連の先生方の鬼気迫る意見の噴出には、私も進行役ということを忘れてついつい力が入った次第です。

以前、私はこの鶴翔ニュースで、政府、いや政権交代後の政府の対応能力のなさについて述べたことがあります。その後すでに2週間を経過致しました。政権交代後の政府が、戦略と目的を持って方策を講じているとはとても考えられないし、また見通しのなさに非常な失望感を抱かざるをえません。

それは、
1.外務省事務方はその都度、外交ルートを通じて抗議していると答えるが、具体的にどのような発言をしたのか公開しない。
2.海上保安庁がシーシェパードの衝突をビデオ撮影しているというが、その公開についてやはり尖閣と同じように「政治的判断」のもと、非公開とされているものがあるということ
3.国際司法裁判所に昨年五月にはオーストラリア政府から提訴されているが、不法行為をしているのは彼らの船籍船であり、このことに対して逆提訴する構えが全くない。
という点においてです。

みなさんも覚えておいでだろうと思いますが、菅総理が中国に尖閣できっちりと我が国の立場を伝えた、というあの姿を。
あんな態度で、メモを見ながら伝えたというのも「抗議した」ということなら、この国の主権はどうなっているのでしょうか。今回もそうではなかったという証拠はすこしもありませんし、抗議そのものがあったかどうかすら闇の中なのです。

もう捕鯨がいいか悪いかの問題ではない。この国の腐りきった負け犬根性の立て直しをせねばという強い思いでいっぱいです。
政権交代の裏側で、何が起こっているか、みなさんはじっと見ていてくださいよ。