↓の話の続編(?)になります。
正直な所、車の運転なんかしたくないのです。
僕は東京に住んでいるので、自殺志願者としか思えない位置を走行する訳の分からない自転車や、自殺志願者としか思えない赤信号を渡ってくる歩行者を必死に避け、命がけで安全運転をしなければいけません。
「1%の確率で人生が詰むけど移動能力が飛躍的に上がるアイテム」を使う気持ちです。
しかし最近そうも言ってられなくなりました。
一人暮らしを始める妹の引っ越し準備やら友人と遠出の予定やらが近づいていたためです。
免許を取っておよそ2年近く運転していなかったため、僕の運転技術は最早初心者以下でした。
練習しようにも、教習所の車でもない限りは同乗者共々死にかねません。
かといって一人で練習するのはもっと自殺行為。慣れない外出をして事故死した哀れな引きこもりプログラマの死体が出来上がるだけです。
そんな夏場のミミズのような最期は御免なので、ペーパードライバー講習をやってくれる教習所を探すことにしました。
しばらく探していると、ペーパードライバー講習は大体次のようなタイプに分かれているようです。
・教官が家の近くまで出張してくれる教習
・教習所に通う教習
このところ忙しいのもあり教習所まで出向く気にならなかったのと、近所の道を練習できる方が好都合だと思い出張タイプにしました。
金額はかなり高く、3時間で2万円かかりました。
結構な額ですが専門技能を要する依頼ですし、教官も命がけなので仕方がないですね。入学金とかはかからなかったので割り切ることにしました。
教官は非常に人当たりの良い人でした。仕事柄色々な人の運転を見るそうで、私のような若者の場合は簡単な部類のようです。
教習では近所の人通りが少ない穏やかな道路でまず練習して感覚を取り戻し、その後車庫入れ、大通り、そして高速道路まで、都内で使うような道を一通り練習しました。
練習コースは相談できるので、あらかじめどういう場所で練習しておくか決めておくとよいと思います。
最後の方、教官から「大分慣れましたね、もう自信が付いたんじゃないですか」と言われましたが、
「いえ、正直なことを言うなら初心者マークを車体全体に沢山貼り付けておきたい気持ちです」と言うと大笑いされました。
そのあとはTimes Car Shareで車を借り、何度か練習しました。
Times Car Shareは登録や利用が比較的簡単でした。
注意点としては、駐車場などの利用方法で罠が多い点です。給油とかも独自システムがあるので、事前に公式が出している利用方法の動画をよく見てから使うことを強く推奨します。
僕はここを徹底していなかったため失敗しました。
場所によっては駐車場を出るときに車に最初からついている専用定期券を使わなければならないのですが、知らずに引っかかってTimesのスタッフさんのお世話になる羽目になりました。(いらん仕事を増やしてすいません……)
後は池袋辺りが治安悪く、普通に右折待ちをしているとやたら煽られたりしますね。都内で練習にちょうどいい穏やかな場所はちょっと思いつかないです。
さて、いよいよ友人と外出する日です。この日は埼玉にある首都圏外郭放水路を見に行くことになりました。
中の詳細を書くときりがないので今回は割愛します。「地下神殿」と言われるだけあって壮観でした。よかったら調べてみてください。
上述の罠を全部踏んでおいたので、当日はスムーズに使えました。
一人で運転している時よりはずっと安全で、ナビを触らずとも道を案内してくれるので運転に集中できます。
同乗者に半ば命をかけてもらう必要があるので、一人で練習するかどうかはその人次第でしょう。
運転する僕と友人の様子は文章にするよりもこの動画↓を見てもらう方がわかりやすいと思います。
さて、少し話がそれましたが、なんとかペーパードライバーを脱却することができました。
車を持っている人はともかく、僕のように首都圏在住の引きこもりがやるには多少お金はかかるものの、そこそこ安全な脱却ルートだったのではないかと思います。
お金にしても、まあ事故を起こすよりは遥かに安い額でした。よければやってみてください。