乳がん全摘術後9ヶ月
昨年の6月に受けたマンモの要再検査のお知らせが届いたのが、1年前の7月……
なんだかいつもより分厚い封筒に、心拍数が上がったのを覚えている。
…………
術後9ヶ月経った今、
仕事ができている。
1時間の立ちっぱなしの通勤電車も耐えられている。
でも、
満員電車で吊り革につかまって、沢山の人の体重が押し寄せた時は痛くて無理だったから、術側でつかまるのはやめた。
肥厚性瘢痕の傷あとケアは、
シャワーやお風呂のあとにオイル(アルガンかBio)で保湿&マッサージをしている。
母のお腹の傷あとも同じようになったけど自然に白くなったと聞いたので、時間はかかるかもしれないけどこのまま自然に任せようと思っている。
(形成外科に行くのがめんどいだけ?💧)
気持ちの面ではまだまだ揺れ動く。
同じように0期全摘でも、再発して転移している方がいるという事実。
何年も何年も経って逆側がまた乳がんになる方がいる事実…。
私の未来はどうなるのか?
手術はやっぱり怖いし……
だから考えないようにしているけれど、何かの拍子に突然恐怖の渦に巻き込まれる時がある。
でもこればかりは仕方のないことだ。
経験してしまったんだから…
経験する前のように呑気には生きていられないけど、経験して少しは強くなったはずだから図太く生きるぞ!
……そんな心持ちでいる。
この先何が起こるかはわからないのが人生……もしかしたら明日車が私に向かって突っ込んでくるかもしれない……その時は突然やってくるやもしれない…
そんな事を考えると、隣に元気にしている夫の命だっていつ何があるかわからない……
それならば、何かが起こったときに目の前の壁を乗り越える事だけを考えればいい。
絶対どんな壁も乗り越えられるはずだ……乗り越えるしかない。
先を想像して怖がったって恐怖が増すだけ……登山も同じだ……。
先の岩峰をみて恐怖を感じても…実際目の当たりにして恐怖を感じても、「行くぞっ!」と心に決めたならば乗り越えられる。
でももし、そうは言ってもやっぱり怖すぎたら引き返せばいい……巻き道があるかもしれない……
巻き道がなくて、引き返すしかなくても、のんびり下山中に綺麗なお花を見つけられるかもしれない……
人生も似ていると、登山中よく思うのだ。
登山はきついけど、やっていてよかったと思うようになった。私は強くなったと思うから。体もだけど、心が強くなった……
夫にも感謝している。彼はスパルタン星人だけど、私にとって彼から学ぶことは多い。
何かが起こる事を想像して、憂いて、沈んでる私に、彼はいつも言う。
「起きたら目の前のことを一つずつ超えていくしかない。起きてから考えればいい。なんとかするんだから。絶対になんとかなるんだから。」と。