先週、春を通り越して、
初夏のような陽気だったせいで、
余計に寒さが身に染みるなあ。
さて本日のGORO活は土曜日に放送された、
「人生歌がある」です。
先日、五郎さんがブログで、
番組収録中に号泣したというのは、
間違いなくこの番組だと思いますが、
五郎さんだけではなく、
ほとんどの出演者が号泣していました。
かくいう私もテレビを見ながら、
ずっと泣いていました。
こんなに泣いたのは久し振りだなあ
故人の人柄が偲ばれる、そんな放送回でした。
■今週の推しの8曲。
そうそうたるメンバーの中で、
異彩を放っていたのは、
落語協会会長の柳亭市馬さん。
昨年、BSテレ東のとある番組で、
落語家が好む昭和歌謡特集に
立川志らくさん、林家たけ平さんと出ていらしたので、
昭和歌謡に造詣が深いのは知っていたが、
歌手デビューもされていたとは驚いた
パリッと素敵なスーツ姿で、
春日八郎さんの「ロザリオの島」を歌われた。
五郎さんはご存知のようだったが、
さすが歌う曲がマニアック
1976年にリリースされた「春日八郎の長崎情緒」というアルバムの曲で、
たぶん知る人ぞ知る、隠れた名曲なんだろうなあ。
坂本冬美さんは艶やかなドレス姿で、
新曲「ほろ酔い満月」
小柳ルミ子さんの「お久しぶりね」や「今さらジロー」のような曲が歌いたいと、
冬美さんがリクエストしてできあがった曲らしい。
いいなあ。大人の歌だなあ。
ルミ子さんも何となく嬉しそう。
このコーナーのトリは五郎さんの幼なじみ、天童よしみさん。
五郎さんは今回、スペシャルMCだからか、
「天童さん」とよしみさんを呼ぶのが、ちょっと違和感
江戸の町火消し保存会の皆さんをバックに、
演歌の王道をゆく、新曲「昭和かたぎ」
よしみさんらしい、元気をもらえそうな演歌だ。
■TRIBUTE TIME 八代亜紀
他の定番コーナーをすべてすっ飛ばして、
ここからは全16曲に及ぶ、故八代亜紀さんの特集。
出演歌手全員のお姉さん的存在の亜紀さんだから、
全員がちょっと涙ぐんでいる。
MCを務める、伍代夏子さん、藤あや子さんも、
泣くのを必死に堪えているのがわかる。
出演者に思い出話をふるも、
そのエピソードを聴いているうちに、
涙腺が決壊する様子もしばしば見受けられた。
●おんな港町
まずは1977年の紅白歌合戦で、
はじめて紅組のトリを務めたヒット曲を、
出演者全員で熱唱。
…何度かトリビュートタイムを見ているが、
このオープニングは初めてだなあ。
●海猫~故郷へ~愛の執念
亜紀さん独特の女の情念とせつなさを描いたヒット曲を、
後輩の演歌歌手、石原詢子さん、原田悠里さん、森山愛子さんが熱唱。
●別れの夜明け
1974年の石原裕次郎さんとのデュエットシングル曲を、
平成生まれの二人、辰巳ゆうとくんと田中あいみちゃんがデュエット。
亜紀さんのデュエット曲は相手が豪華というか、俳優さんが多い。
裕次郎さんの他には、夏木勲さんや高倉健さんなど。
辰巳君は亜紀さんと思い出がいっぱいあるのかなあ。
歌う前から涙が止まらない。
あいみちゃんがだいぶ引っ張っていたが、
最後は二人とも号泣。
親子ほど年下の後輩にも亜紀さんが慕われていたのが、よくわかる。
●哀歌
1978年に谷村新司さんが提供した曲を、
神野美伽さんがしっとりと歌った。
曲を作った谷村さんも亜紀さんの少し前に、
他界されていることを思うとますます泣けてくるよ
●なみだ恋
1973年2月リリースの大ヒット曲。
公私共に親交が深かったという、
千昌夫さんがベイブ-と一緒に、優しい歌声で。
何でかなあ。
五郎さんがこの曲だと思っていた
…夜ヒットのオープニングメドレーかしら。
若ゴローさまが歌っていた印象があるんだよね…。
●ともしび
1975年5月にリリースされた、
エレジーの名曲を川中美幸さんが歌った。
ともしびは所謂、命の灯火のことで、
この選曲は辛いなあ。
美幸さんは気丈に歌いきったが、
席に戻るとさすがに号泣されていた
●雨の慕情
1980年にレコード大賞をはじめ、
数々の賞を総ナメし、
紅白歌合戦で大トリを務めた大ヒット曲。
天童よしみさんが熱唱し、
最後のサビを振付も交えて、全員で合唱。
圧巻だなあ。
●愛の終着駅
まるで昼ドラのタイトルだなあと思っていたら、
ホントにこの曲をモチーフにした、昼ドラがあった
亜紀さんとは同期デビューの小柳ルミ子さんが歌唱。
「亜紀ちゃん、早すぎるよ」には、こっちも号泣した。
●しのび恋
「亜紀さん、優しさ、ありがとうございました。忘れません」
1974年1月にリリースされた、7枚目のシングル。
歌うのは、我らが五郎さん。
1971年同期デビュー組のリレーだ。
…相変わらず、女性ボーカルをやすやすと歌うなあ。
歌詞のひとつひとつを噛みしめるように歌っていた。
年上とは言え、同期デビューの優しいお姉さん。
別れの歌詞が堪えて、五郎さんの淋しさが伝わってきた
●竜二
1987年4月、2枚同時にリリースされたシングルの1曲。
作詞は吉岡治先生、作曲は三木たかし先生。
ダメンズを愛した女性のせつなさと愛らしさを歌った曲を、
坂本冬美さんが涙を堪えて歌った。
ダメな男なのに離れられない…
こういう曲も亜紀さんには多かった印象がある。
●花水仙
1976年1月にリリースした、
切ない別れ歌を伍代夏子さんが
「泣かないで歌います」とおっしゃって歌った。
一緒に暮らした、帰ってこない男性を思い続ける曲だが、
どうも歌詞を聴いていると、離別ではなく、死別のようで、
…これはまたキツイ選曲だなあ。
●愛ひとすじ
1974年5月にリリースされた、8枚目のシングル曲。
はじめてオリコンのTOP10に入った曲。
ある意味、亜紀さんらしい妖艶でカッコいい女歌を、
藤あや子さんがしっとりと、
時にはドスのきいた感じで見事に歌い上げた。
●舟唄
1979年5月発売の名曲中の名曲。
…これも79年かあ。
普通の年なら、レコード大賞獲れる名曲がゴロゴロある。
何となくよしみさんかなあって思っていたが、
よく考えたら、もっとふさわしい人がいました。
元漁師の鳥羽一郎さん。
「トラック野郎と船乗りもこの歌が大好きでした」
実感のこもった、この言葉にまた泣いた
トラック野郎には八代観音とあがめられ、
海の男の心を捉える歌も多かったなあ。
二番からは参加歌手全員で熱唱。
曲の素晴らしさを倍増させていた。
●もう一度逢いたい
最後は1976年9月リリースの曲。
レコード大賞の最優秀歌唱賞を受賞した曲。
全員の亜紀さんへの想いをのせた熱唱に涙、涙
出演者全員の八代亜紀さんへの
思慕がたっぷり詰まった2時間。
亜紀さんの楽曲の素晴らしさを噛みしめた、
2時間でもあった。
心よりご冥福をお祈りします。