先週までさほど寒さを感じなかったせいか、

あと1ヶ月半で年末を迎えるという実感がないタラー

先日、紅白歌合戦の出場歌手発表があって、

あれっと思った。

何だろうなあ、この感覚。

巷ではおせちの予約とか、年賀状が発売されていたりと、

確実に年末の通例行事が行われているのに、

季節感がないのは、秋をしっかり味わわずに、

夏から一気に冬に突入したのが、大きいんだろうな。

 

さて本日のGORO活は前回の続きで、

八芳園のDSのコンレポです。

 

豪華なディナーの後、

それぞれのテーブルの食器が片付けられて、

照明が落とされると、いよいよ五郎さんのショータイム。

中央のステージにまずはNHK交響楽団のよりすぐりの

ソリストの方たちで構成された、メンバーの方たちが登場。

弦楽器の花形のバイオリンは丹羽洋輔さん、宮川奈々さん。

役割は地味だけど絶対に欠かせないビオラは御法川雄矢さん。

御法川さんは今回の編曲も担当されている。

チェロは山内俊輔さん。

コントラバスは本間達朗さん。

そしてGOROバンドから、

サックス&キーボード担当の伊藤充志さん。

ピアノは五郎さんの愛娘の文音ちゃん。

伊藤さんも文音ちゃんもいつものコンサートよりも、

気合いの入ったおしゃれな感じで、何だか新鮮。

そして満を持して、左手前方から五郎さんが登場。

三つ揃いのタキシードが素敵ラブ

 

最初の曲は今年のツアーと同じ選曲で、

エディット・ピアフのカバーで、燃えるような愛の歌。

いつものGOROバンドの演奏よりも、

音が柔らかく包み込むように聴こえる。

弦楽器のなせる技だなあ。

五郎さんの歌声もどちらかというと情熱が迸るというより、 

愛される喜びと優しさがにじみ出る感じがする。

2曲目の「序曲・愛」にのせて、

ステージメンバーの紹介。

お一人お一人のソロ演奏が入るところは格別。

いつものギターソロの部分は圧巻の弦楽四重奏。

これはこれで素敵ラブ

 

今から46年前。

五郎さんが20才になった頃。

大人になったステップアップに何かをやろうということになった。

「当時、赤坂にあったラテンクォーターキャバレーで歌わないかと。

秀樹君はやったと思いますが、大人の歌手のひとつのステータスでした」

ニューラテンクォーターは赤坂のホテルニュージャパンの地下にあった、

東洋一と言われたナイトクラブ。

ナット・キング・コールやパティ・ペイジなど外国の有名アーディストも、

ショーを行った名門中の名門。

「皆さんご存知の通り、僕はちょっとひねくれていまして。

人と同じことをやりたくないんですね(笑)

アメリカで見たディナーショーをやりたくて、あちこちのホテルに交渉しましたが、

ホテルの宴会場でショーをやるなどもってのほかと言われまして、

受けてくれたのは、都内のたった1件のホテルでした」

新宿の京王プラザホテル。

お昼と夜の2回公演だったそうだが、大盛況だったそうだ。

「さてあれから40年(笑)

いつもクリスマスにやっているディナーショーを

今年はちょっと趣向を変えて”収穫祭”ということで秋に行うことになりました」

N響の精鋭「ゲートウェイゾリステン」とともにアコースティックなステージ。

五郎さんご自慢のDMVも加えてより豊かな音楽を。

「スピーカーをいろいろなところに仕掛けたので、DMVも浴びほうだい。

360度から皆さんに見られるのもはじめてなので、臀部が緊張する~笑

美味しい食事と豊かな音楽を浴びて、より健康になって帰ってね。

と、ありがたいお言葉。

…なるほどそれでタイトルが「収穫祭」なのか。納得ニコニコ

「今回のアレンジは御法川さんです。

いつものあの曲がどのようになっているのか、僕も楽しみです」

 

バイオリンが甘く切なく、五郎さんの代表曲の前奏を奏でた。

五郎さんがステージを降りて、

私たちのより近くまで来てくれた。

視線を一人一人と合わせるように、

切ない別れの歌を歌う。

…これはダメだ~ラブ

ドキドキして歌が入ってこんタラー

しかもこの曲は反則です、GORO様ラブラブ

ある意味、タイトル通りなんですけどね。

 

続いて五郎さんの代名詞ともいえるあの曲。

エレキシタールの部分が弦楽で奏でられるのは新鮮だなあ。

五郎さんは今度は反対側の席側に。

おかげで横顔と普段は見られない背中を堪能できる。

いいなあ、クラシカルなアレンジも。

この2曲は名曲であることは間違いないのだけれど、

より優しくまろやかに聴こえる。

 

「僕らは普通にこの歌詞が判るんですけど、

まず伝言板が駅にないでしょ?」

…改札は自動改札で風情がないしな。

ここで五郎さん、ステージ上の皆さんに、

伝言板をみたことがあるか、調査。

平成生まれの方はほぼ見たことがなく、

昭和56年生まれぐらいまでがギリギリの線。

「改札口で待つという行為自体がストーカーですからね。

モラルというのは時代と共に変わっていきます」

五郎さんが若い頃、とある国民的歌手の方とステージをご一緒することになり、

新御三家3人で話し合い、

本番前はなにかと準備で忙しいだろうからと気を使い、

ステージが終ってから、挨拶に行ったら怒られたガーン

「あいさつに来るのが遅いと激怒されまして。

僕ら世代の気遣いがその先輩のモラルとはズレていたんですね」

誰とはいいませんよといいつつ、しっかりと実名が聞こえた。

「お客様は神様です」滝汗

…厳しい方だったんだなあ。あまりイメージがないけど。

 

「NHKはとにかくメーカー名がダメで。

今では考えられないんですけど、

紅白歌合戦で百恵ちゃんが『プレイバックpart2』を歌った時も、

歌詞を変えなくてはならなくて」

真っ赤なポルシェ→真っ赤な車。

宅急便も商品名ということで、宅配便になっていたらしい。

「覚えていらっしゃる方もいらっしゃると思いますが、

僕、チョコレートのCMをやってたでしょ?」

明治ミルクチョコレート。

私は残念ながらリアルタイムの記憶がないが、

YouTubeで見て五郎さんの美しさに悶絶しました笑い泣き

青春キラキラ…CD化しないかなあ。

「そのせいで『ロッテ歌のアルバム』に出られなかったんですよ」

たしかにライバル会社だもんなあ。

業界のルールって大変。

 

たのしいMCのあとはしっとりとした、

この季節にふさわしい名曲。

「氷をゆらす人」

アコースティックバージョン最高。

ちょっと高級なウイスキーの香りがしそうな、

芳醇な味付けだった。

 

そして五郎さんがちょっと変わったギターを構える。

色が青く見えるけど…って五郎さんの服の色かびっくり

スケルトンのギター、初めて見たなあ。

五郎さんが奏ではじめたのは、

ミュージカルの名作「オズの魔法使い」の劇中歌。

弦楽四重奏との競演にうっとり。

…この曲のことを調べていて知ったが、

今年亡くなったギタリスト、

ジェフ・ベックさんがこの曲をカバーしていた。

そういう意味でも今年はこの曲だったのかなあ。

曲が中盤を過ぎ、このままギター演奏で終るのかと思った頃、

五郎さんがおもむろに歌い出した。

 

いつか目覚めれば
雲は遙か目の下に
この世の悩みは
星のつゆと消えていく

 

この曲も生で聴きたい曲のひとつだったから、

感激ひとしお飛び出すハート

嬉しい~音符

ライブアルバム「U.S.A. STUDIO CONNECTION」の時は全部訳詞だったが、

最後は英語歌詞だった。

スペシャルバージョンに感動ラブ

 

思わぬカバー曲に驚いたところで、

今回はここまでにします。

もうしばらくお付き合い下さい。