好きな歌がある。

 

いくつかあるけど、

最近のお気に入りは、

星野源さんの『ドラえもん』。

 

声優さんが変わってから

どうしても馴染めなくて

アニメは観てないけど、

 

たまたま好きなアーティストが

彼の『ドラえもん』を歌ってた。

 

そこで耳に残ったフレーズ。

 

 

"何者でもなくても 世界を救おう"

 

 

"何者か"にならないと

"世界を救う"なんて大それたこと、

 

できないと思ってた。

言っちゃいけないと思ってた。

しちゃいけないと思ってた。

 

 

だけど、ずっと思ってたの。

 

 

自分の見ている世界が

平和になれば、

 

それが世界中の

一人ひとりにとってそうなれば、

 

世界は平和になれるはず。

 

 

 

自分にとっての

平和がなんなのか。

 

自分にとっての

幸せがなんなのか。

 

自分にとっての

豊かさとはなんなのか。

 

自分にとっての

素晴らしい友とは誰なのか。

 

 

そういったことに、

一人一人が

 

気がついて、

自覚して、

実践していけば、

 

戦いや争いのない

平穏な世界が訪れるはずなんだと

 

わたしは心の底から信じている。

 

Photo by Simon Wilkes of Unsplash

 

 

だって

世界は本当は美しくて

地球は何者にも対等で

自分はちっぽけな存在で

 

だから

自分だけの物語を目一杯楽しんで

 

何者にもなれなくても

何者にもならなくても

 

世界を救うヒーローに

なったっていいんだと

 

他の誰でもない自分自身が

許可さえ出せれば叶うんだって

 

誰もが"知ってる"はずなんだ。

 

 

 

だけど

誰かが言うの。

 

「そんなの無理だ」

「大言壮語もいい加減にしろ」

「そんなの叶うわけがない」

 

どうして

そんなこと言うの?

 

叶ったら困るの?

 

どうして

"あなたが"困るの?

 

"わたしの"夢なのに。

 

"あなたが"

やるわけじゃない。

 

"あなたが"

何かしなきゃいけないわけじゃない。

 

"わたしの"夢に

ケチつけないで。

 

 

だけど、

"あなた"もわかってるの。

 

その夢が叶ったら

すごいんだって。

 

その夢が叶ったら

最高だって、

どこかでわかってるの。

 

 

だから、

怖いの。

 

それが叶ってしまったら

自分は否応なしに巻き込まれる。

 

否応なしに、

変わらなきゃいけなくなる。

 

変わらないままでいられない。

 

それが、

怖いんだね。

 

 

怖くていい。

今は。

 

わからなくてもいい。

今は。

 

 

最終的には、

変わらなくたっていいの。

 

 

ただ、

願うことをやめないで。

 

望むことを恐れないで。

 

夢見ることを諦めないで。

 

 

あなたの得意なやり方で、

あなたはいつか夢を掴める。

 

あなたの好きな誰かが

あなたを好きな誰かが

あなたを丸ごと抱きしめるから。

 

 

自分が1人だと怯えないで。

全てが敵だと思わないで。

 

この世の全てが悪意に満ちていると

どうか絶望しないでほしい。

 

 

"今"のあなたの目には

哀しみだけが映っていても

 

"未来"のあなたは笑顔だと

どうか自分だけは信じてあげて。

 

 

誰も彼もが敵に見えても

だからこそ自分だけは

自分の味方でいてあげて。

 

 

小野不由美の『月の影 影の海』で

主人公の陽子が言ってた。

 

誰も惜しまない命だから

自分だけは惜しむことにした。

 

 

小学生の時に読んでから、

私がずっと胸に留めている言葉。

 

どうせ誰も惜しまない。

どうせ誰も私を理解しない。

 

そうやって拗ねてきた。

 

だけど、

だからこそ、

 

未来の自分は大丈夫だと、

自分だけは信じてあげることにした。

 

 

自分の命を守る最後の砦は

自分自身しかいないのだと、

 

気付いた時の、

悲しさ、失望、諦め。

 

 

そして同時に、

『明(あき)らめる』。

 

自分自身さえ

自分を支えることができれば、

自分は何者にでもなれる。

 

何者にじゃなくても

世界を救う賢者になったって良い。

 

 

それは、

私が信じる私の姿だ。

 

 

誰かに信じてもらったり、

誰かに後押ししてもらわなくても、

私がそれをそれと信じて進んで良い。

 

 

"今"の私がどんなにちっぽけでも、

この人生だけでは辿り着けなくても、

 

命のバトンをリレーして

いつか辿り着ければいい。

 

 

その為の礎を、

今ここから創ってもいい。

 

その為なら、

全知全能を越えていく。

 

 

なんて不遜。

でも、やるぜ。

 

 

龍石 望

Ryuuzeki Nozomi

 

改め

 

越智のフォーチュンアカデミア

学園長

越智 望

Ochi Nozomi