どうも。
新年明けましておめでとうございます。
2021年もどうぞ鶴野有紗をご贔屓にお願いいたします。


今回は2021年1月6日に発売された、アプリ『CUE!』から出たAiRBLUEが歌う『最高の魔法』というシングルのカップリング、

『白い沿線』

という曲を聴いた感想?としてブログを書きます。
なのでこちらの曲をまだ聴いていない方はCDをお求めになるか、各種配信サイトでも購入出来ますので、聴いてからこのブログを読むことを推奨します。(販促)












まず、私はレコーディングの前に頂いた仮歌音源でボロボロに泣きました。
メロディーラインもドンピシャだったし、歌詞もドンピシャだったからです。

レコーディング日までの間に少なくとも5回は泣いた。
この曲を聴きながら、泣いて帰った。

レコーディングが終わって、完パケを頂いてからも何回も泣いた。

どうもこの曲は私の感性に刺さってしょうがないのだ。

その理由を今からつらつらと書こうと思う。





私は実家が大好きだ。
甘えきっているのもそうだし、ワガママし放題だったし、つまりは楽だったし楽しかったから。
でも大学でオーディションに受かって、上京が決まって、一人暮らしが始まって。

最初は何となく一人暮らしが楽しみだった。
だって、なんか大人な感じがしてさ。
一人暮らししたらお洒落な部屋に住んで、新しく出来た友達を呼んだりして、優雅に過ごして……。
なんて、色々夢物語を見ていた。

東京で親と物件を見た。

空っぽの部屋を見て、私はどうも実感が湧かなかった。
ここに私が住むのか。
一人で。
うーん。
そうなのか……。

って。

でも実際、実家で荷物をまとめればまとめるほど、どんどん悲しくなって。

東京に来て、荷解きを手伝ってくれた母が帰って。

本当に一人になった時、私は絶望した。


その時の日記がこちらです。





ちょっと口が悪いのは許してくれ……。

でもこの日記からわかるように、私は切羽詰まっていた。

新しい家での生活に慣れないといけないし、自分のスキルもアップさせなきゃいけないし、バイトも新しく見つけなきゃいけないし、役所行って手続きとかしなきゃだし



……やること多い!無理!!!



今まで何もかも甘えきっていた私には、相当きつい毎日だった。

それでもどうにか生活をして、月日が過ぎて、年末に実家に帰省した。

新幹線に乗って、それから電車に乗って、最寄り駅までガタンゴトン。

段々と聞き慣れた駅名が聞こえたり、見慣れた景色が見えたりした時、……涙が止まらなかった。

窓から見える景色は確かに変わらない私の地元で、何回も見た事のある景色のはずなのに。

涙が溢れて、止まらなくて。


多分、自分が思っているよりも私は頑張ってたんだな〜って、その時痛感した。


それから駅に車で迎えに来てくれた母親も、家に帰って迎えてくれた他の家族も、私が泣いていた事には全く触れずにいつも通り接してくれた。

その日食べた鍋の事は多分、忘れないと思う。



それから家族との別れは、いつだって駅の改札だった。

例えば、実家からまた東京に戻る時の最寄り駅。
たくさんの荷物を抱えた私に、車から手を振ってくれる親。

例えば、私の家に遊びに来た親を見送る時。
たくさんの荷物を抱えた家族を、気をつけてね、迷わないようにねって、見送る私。


いつも、いつも、別れは改札だった。



東京の電車には、数年かかってようやく慣れてきた。

初めは何もかもわからなかったのに、今ではだいぶ迷わなくなってきて、それが嬉しいことなのか寂しいことなのかわからなかった。



『白い沿線』を聴くと、これらの感情が鮮明に蘇ってくるのだ。

こんなにも幸せな実家での時間を手放して、私は一人東京で夢を見る。

その夢は決して私一人の夢ではないのはわかってる。

家族や、友人や、今では有難いことに応援してくれる人もいる。

わかってる。

けど、最寄り駅から私の家に歩いて帰る時、この曲を聴くと思い出してしまうんだ。


私の地元を。

それから、夢を抱いてキラキラとしていた幼い昔の自分を。


もう私が電車から見る景色は、 あの頃とは違ってみえる。

色んなものを知って、大切なものを知った。

当たり前の幸せを知った。

かけがえのないものがたくさんあることを知った。



『白い沿線』のDメロに出てくる『君』は一体誰なんだろうと私なりに考えることがある。

これは多分答えはないのだろうし、あるとしても聴いた人によって全部違うんだろうと思う。

だから私の考えとして読んで欲しいのだけど。



私的には、未来の私なのかなって思っている。



それまでの歌詞が過去の私や現在の私として。

縋りたい過去や帰りたい場所が後ろにあって。

……振り向きたい。

振り向いて、そっちに走り出してしまいたい。

でも、線路は一方通行で。
(電車はそうじゃないけど、人生の線路ということで……)

だから、戻れない。


そんな時に不意に前から声が聞こえて……。


誰だ?って見たら、未来の私が笑顔で手を振ってくれてたらいいなって思う。


少なくとも今の私は、振り向いて笑顔にはなれないから。


後ろを見ても笑えるくらい強くなれたらいいなと思う。


そして、私のたくさんの気持ちや夢が、咲かないかなって、強く思う。








……。


ここまで書きながらエグいほど泣き散らかしてしまった……。

涙止まらん。

最高の曲すぎて、ほんと、私にとってちょっと特別な曲だ。

CUE!は神曲しか作れんのだろうか。

本当に感謝。


この曲を日名倉莉子さんが歌ってるって思うとめちゃくちゃ感慨深いものだ。










冬は雲は高くて空が遠く感じるし、雪は見てる分には楽しいけど実際は冷たくてしょうがないし、生憎とあまり好きとは言えない。

でも、吐いた息が白くなるのは小学生の頃から好きだ。

その頃はいっぱい白い息を吐いたら、それが霧になるものだと思っていた。
今ではなんでそんな事思ってたのかさっぱりわかんない。



冬は、空気も心做しか澄んでいるような気がする。

パリッとしていて、大きく息を吸い込むと、肺までパリッとするような感覚になる。

……今じゃマスクが邪魔をしてあまり得られない感覚になってしまったなぁ。


寂しいね。


寂しいといえば、雪は声とか音を吸収するから静かに感じるらしい。

心に雪が積もったら、声も夢も埋もれてしまうのだろうか。

それでも私は声をあげていくしかない。

私には、この声しかないのだから。


声を、誰かに色んな形で届けたいな。


この声で、たくさんの私の「好き」を伝えられたらいいな。



10年後なんて何してるか全くわからないけど、とりあえず笑顔でいることを願って。

時折後ろを振り向いて、大切なものを再確認して。

ゆっくり、前に向かって歩こう。


まだ何色にもなれる、白を抱いて。












( ◜︎◡︎◝︎ )


今回もボリューミーポエミーでしたね。

お恥ずかし。

ここまで読んでくださりありがとうございました。



あでゅー!