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黒い水事件


浦安市郷土資料館で12月4日まで開催されている企画展「おらんハマ
のゆくえ」が熱い!漁師町”浦安”を一変させた黒い水事件(本州製紙
江戸川工場事件)から50年。初公開される貴重な文書等、約60点の
資料が全国の漁師海女ファンを呼んでいる。

■YOMIURI ONLINE↓
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/chiba/news/20081104-OYT8T00049.htm


【本州製紙江戸川工場事件】
本州製紙江戸川工場の悪水放流により被害を受けた浦安の漁民が同工場
に乱入して起きた大乱闘事件。昭和33年4月7日、旧江戸川の水が本州
製紙江戸川工場からの排水で黒く濁り、浦安沿岸から葛西沖にかけて海
水が変色、魚介類の大量死滅が見られた。驚いた漁民たちは直ちに会社
側との折衝や関係官庁への取り締まり陳情を開始。しかし、問題解決の
きざしはなく、被害は広がり続けた。業を煮やした漁民代表800人は6
月10日、国会と都庁に陳情を行い、帰路、工場に向かったが、工場側
は面会に応じないばかりか、監督官庁から出されている中止勧告を無視
して操業を続行。このため漁民はついに工場内に乱入し、工場側の要請
した機動隊と衝突。漁民から重軽傷者105人、逮捕者8人、その他負傷
者36人を出す大乱闘事件に発展した。 これをきっかけに、政府は「
公共水域の水質の保全に関する法律」を矢継ぎ早に交付。この事件は、
戦後の経済一辺倒の行政に対する警鐘と反省の口火となった。しかし、
浦安の漁民たちの漁業の先行きに対する不安はその後も強まるばかりと
なり、昭和30年代後半、ついに漁民たちは海面埋め立てを受け入れるこ
ととなった。※浦安市webから写真及び文章を転載。


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