食育白書・400歳・外来種・天皇陛下・食糧自給率 | 森田釣竿オフィシャルブログ「漁港 森田釣竿の航海日誌2」Powered by アメブロ

食育白書・400歳・外来種・天皇陛下・食糧自給率

●20、30歳代男性「朝食抜き」増 食育白書
10月30日9時29分配信 産経新聞

 政府は30日、食育推進の施策実施状況をまとめた平成19年版の「食育白書」を閣議決定した。「食」を通じて規範意識を備えた人間形成を図るため、あいさつの習慣化など「家庭での食育の役割」の重要性を強調している。
 白書は、食事の際に「いただきます」などのあいさつを「いつもする」と答えた子供は、中学生で44・9%、小学生は63・2%にとどまった。その上で「保護者自らも『食』についての意識を高め、健全な食生活に努めることが重要」として親の意識向上の必要性を指摘した。
 政府は昨年3月に閣議決定した「食育推進基本計画」に沿って、22年度までに達成すべき目標として9つの項目で目標値を設定している。
 このうち、0%にするとしている「朝食を食べない子供」は、17年度に小学5年生で「ほとんど食べない」と「食べないことがある」を合わせて18・2%(12年度19・7%)、中学2年生で24・7%(同25・1%)と減少傾向をみせた。
 しかし、20代は33・1%(15年29・5%)、30代で27・0%(同23・0%)と増加し、目標値の「15%以下」からさらに遠ざかった。
 また、「1人で食べる」子供の割合(17年度)は、朝食で小学生14・8%、中学生33・8%、夕食で小学生2・2%、中学生6・9%となった。夕食を「家族そろって食べる」と回答した子供のほうが、「いつもあいさつをする」割合や「すっきり目覚めた」割合が高くなり、「望ましい生活習慣を実践している傾向にある」と分析している。
 白書は、17年7月に施行された「食育基本法」に基づいて取りまとめられ、毎年発行される。今回2回目。

● <400歳の貝>アイスランド沖海底で発見 最長寿の動物?
10月31日0時22分配信 毎日新聞

 英バンゴー大の研究チームが、アイスランド沖の大西洋の海底から、400年以上生きた二枚貝を発見した。これまでに見つかった最長寿の動物の可能性があるという。研究チームは「シェークスピアがハムレットやオセロを書いていたころに生きていた」と驚き、この間の気候変動や環境変化を探るのに役立てたいとしている。
 チームによると、二枚貝の大きさは約8.6センチで、重さ約52グラム。昨年、気候変動調査に伴って引き揚げられた。
 貝殻には木の年輪のように1年ごとに層ができるため、研究チームが層を数えたところ、年齢は405~410年だった。引き揚げた時点では生きていたが、年齢を調べる作業中に死んでしまったという。
 この海域では200年以上の寿命を持つ貝が多く発見され、長寿をもたらす理想の条件が整っているとみられる。今回の発見で、長寿記録を30年以上更新した。同大のクリス・リチャードソン教授は「高齢化による生体の衰えにどう対処しているのかを調べるモデルにもなるだろう」と話している。


●小笠原・父島で外来種巻き貝が大繁殖…世界遺産登録ピンチ
11月2日17時38分配信 読売新聞

 世界自然遺産登録を目指す小笠原諸島(東京都小笠原村)の父島で、外来種の巻き貝「ヌノメカワニナ」が大繁殖していることが、国立環境研究所(茨城県つくば市)などの調べでわかった。
 環境省が絶滅危惧(きぐ)種に指定するオガサワラカワニナを完全に駆逐する勢いという。同諸島の自然遺産登録に向けて、米原産トカゲなど外来種の駆除が課題になっており、また一つ問題が持ち上がった形だ。
 ヌノメカワニナは、国内では父島とほぼ同緯度の奄美大島が北限とされる。川底の藻類を餌にするのはオガサワラカワニナ(体長2・5センチ程度)と同じだが、ヌノメは雌雄同体のため繁殖力は圧倒的に強い。

●<天皇陛下>自分が持ち帰った外来魚に「心を痛めています」
11月12日11時7分配信 毎日新聞

 天皇陛下は11日に大津市の琵琶湖であった「第27回全国豊かな海づくり大会」の式典あいさつで、自分が皇太子時代に米国から持ち帰った外来魚のブルーギルが琵琶湖の生態系を脅かしていることに触れ、「心を痛めています」と述べた。大会は、水産資源の保護や海や湖の環境保全を目的に毎年、各都道府県が持ち回りで開催している。

 宮内庁によると、魚の研究家でもある陛下は60年に訪米した際、シカゴ市長からブルーギルを寄贈された。ブルーギルは水産庁の研究所に渡されたといい、あいさつでは「当初、食用魚としての期待が大きく、養殖が開始されましたが、今、このような結果になったことに心を痛めています」と語った。

 琵琶湖では90年代にブルーギルが急増し、生態系に影響を与えている。あいさつの後、陛下は皇后さまと一緒に、ホンモロコやアユなどの稚魚を放流した。

 あいさつを聞いた嘉田由紀子滋賀県知事は会見で「当時は食糧難の時代で貴重なたんぱく源だった。陛下の勇気ある姿勢を真摯(しんし)に受け止め、琵琶湖の再生に努めたい」と話した。【真鍋光之】

 【ブルーギル】 北米原産の淡水魚で、名前は「青いえら」という意味。水の流れのあまりない淡水域に生息する。体長は10~20センチ台。雑食性で繁殖力が強い。小魚も食べるため、同じ外来魚のブラックバスとともに生態系を破壊すると各地で問題になっている。

●ウーマンズフォーラム魚→http://www.wff.gr.jp/