我が家から裏山まで数分、海辺までも数分。
温暖な瀬戸内育ちのワタシ。
だが、一気に気温が下がりジャンパーのお出かけ。
宮島の見える地御前(じごぜん)まで車を走らせると"生かき"の旗がパタパタ。
かき小屋で働く漁協元組合長に、
「かきは旨うなったぁ〜?」
「気温が高かったけえまだ身が絞まらん。ちいと寒うなったけえ来週ぐらい奥さんと来んさい。」
「わかったーーっ!」
大阪育ちの鬼女房が広島に来て一番嬉しいのは旨いかきが食える事じゃといつも言う。
一番旨いのは春じゃけど、その頃は食い飽きとる・・ガハッ!
海岸に出ると冬ガモの数が増えていた。
パシャパシャパシャ!
(ハシヒロガモ)
(ヒドリガモ)
「こんにちわぁ〜はたさん。」
振り向くと、
この海岸をいつも散歩している鳥撮りのSさんだ。
「わっ!」と言ってSさんがカメラのシャッターを切った。
「ユリカモメの大群が帰って来ましたよーーっ!」
ワタシも慌てて
パシャパシャパシャ!
パシャパシャパシャ!
次から次から何百という群れが北風に乗って帰って来る。
このユリカモメは地御前の冬の風物詩だ。
港には年中猛禽のミサゴが飛んでいる。