昔のネコでき金相場(4)-完ー | 色々

昔のネコでき金相場(4)-完ー

そのような訳で、ハント兄弟の銀相場の仕手戦の後は,リバウンドする時期もありましたが、各国中央銀行がどんどん売却する一方で、一旦高値を見た投資家はあまり手を出そうとはしませんでした。概ね個人投資家の買いに対して商社が売るという図式でした。1980年代半ば以降では、プラザ合意により急激な円高局面となりました。ですから1987年にニューヨーク・ゴールドが1トロイオンス500ドルを回復しても円建てゴールドはグラムあたり2千数百円といった様子でした。当時就任したばかりのグリーンスパン氏は元来金本位復活者ともうわさされておりましたが、ついに在任中には金本位制に触れることもありませんでした(但しドルをゴールド等の国際商品のバスケット制にしようという案は出た事があります)。ですから東京工業品取引所でゴールドが上場してからは、1999年まではただ機械的に先物でショートポジション(カラ売り)をずっと続けていれば儲かった理由もわかりますね 。1999年にグラムあたり約900円で買ったゴールド現物はその後上昇基調で現在約2100円をつけています。これを本当に持っているのはさすがに心強いです。それにしても昔の金本位制論者のグリーンスパン氏は18年半もよく米国経済を舵取りしてきましたね。お疲れ様と申し上げたいです。今後英国の財務省の顧問としても頑張っていただきたいです。        明日から(日本時間では明後日から)開催されるトリノオリンピックでもゴールドを多く取って欲しいですね。