昔のネコでき金相場(2) | 色々

昔のネコでき金相場(2)

1980年から1981年にかけてのゴールドの大暴騰、プラチナの大暴騰は、アフガン危機に重なって、石油王のハント兄弟の銀相場の仕手戦の影響が大きかったのも実情です。シルバーの現物を買占め、先物でも大きくロングを膨らませた結果、約10倍くらいに暴騰しました。米国ではゴールドよりもむしろシルバーの志向が高いといわれる所以です。しかし全世界のシルバーの退蔵量の多さと当局の売買監視も厳しくなったため暴落し、ハント兄弟は以後二度と相場の世界には出てくることもなくなりました。 その後ウォーレン・バフェト氏がシルバーを買ったとか、ジョージ・ソロス氏が250ドル近辺でゴールドを買ったとかで一時的に上昇することもありました。 (シルバーの上昇でゴールドも連れ高またはその逆もありました。)勿論金鉱株(住友金属鉱山やニューモントマイニング等)も上昇するのですが、住友金属鉱山は下値支持線だった1280円を突き抜けてからは、一時1999年頃の子会社JOCがウランの臨界事故を起こすと200円台にまでたたき売られてしまった経緯があります。この年こそゴールドの円建て価格が800円台を示現した頃でもあったのです。そして円建て最安値近辺を拾ったのは手前味噌ですが、つれづれもその一人だった訳です。 (編集後記)前日のゴールド先物は2239円でした。 また住友金属鉱山株の終値は1731円でした。この日の前者は2235円、後者は1699円です。