昔のネコできプラチナ相場 | 色々

昔のネコできプラチナ相場

1980年代の中期頃には、まだ人種隔離政策(アパルトへイト)が南アフリカには存在していました。その頃は7月頃にきまって黒人労働者のストがあって、その度にプラチナは高騰しました。2月頃に2200円台でプラチナを仕込んでおいて、7月頃3000円を突破した時点で売るという、ネコでもできる売買の手法も存在していました。しかし1990年代以降は、特に人種隔離政策が撤廃されてからは、プラチナの季節要因はほとんどなくなりました。皆さんは、ゴールドよりプラチナの方が常に高い、と思っていらっしゃるかも知れませんが、稀にその逆転現象もありました。今となっては昔話ですが、約6年前に最安値1420円近辺で仕込んだプラチナは、先限つなぎをずっとやっていると、現在4100円を超えています。ちなみにプラチナのピン(1枚)は500gですから、実質的には75万円(当時逆ザヤで期近の方が高かった)くらいだったものが、現在200万円以上になっているということですね。直近では少なくとも2月3日にはNY先物は1980年3月の最高値1085ドルを突破して、25年10ヶ月ぶりに一時1094.00ドルに上昇して過去最高値を更新しております。かつての経験則では推し量れない状況ですが、以前パラジウムが1000ドルの大台を突破した時のような過熱感はさほど感じられません。もしも昨年末のような約600円も押した場面では、良い買い場となるのでしょうが、万一世界同時株安局面となった場合にはこの限りではありません。なおこの記事は、あくまでもプラチナの過去の経験則を述べたものであって、プラチナの売買をお勧めするものではありませんむしろ現在のプラチナ相場は目先かなり危険領域の可能性も感じられます。