おはこんにちばんワイルド・スピード。なるがです。
梅雨明け宣言からの、2日連続飴。雷もすごくて、本当に地球環境が心配になる日々です。
さて今日は海洋堂さんから発売されている特撮リボルテック004、地底怪獣バラゴンをご紹介します。
絶版品ですが、ほぼ当時定価の2000円程度で入手でき、中古は場合によりもっとお得にゲットできる、良いリボルテック商品です。
外箱はこんな感じ。
箱にはブリスターに入った一式セットに加えて、当時の宣伝広告が2枚入っていました。こういうものがあると、何だか当時にタイムスリップしたような気持に。
ブリスター内。バラゴンは店頭で売れ残った新古品らしく、針金が付いたまま。
その針金には擦れによる塗装ハゲを防ぐためビニール製の覆いが付いており、配慮の細かさに感動しました。
東宝怪獣ではあまりメジャーではないバラゴンは、後の巨大ヒーローシリーズの元本となる『フランケンシュタイン対地底怪獣バラゴン』でデビュー。『ゴジラ』シリーズにも2回客演しています。
しかし初登場後の扱いは酷く、『ゴジラ』シリーズ初登場の『怪獣総進撃』には数カットしか登場しなかったり、ゴロザウルスに地底怪獣としての見せ場を奪われたりしました。
一番新しい作品では異色作『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』(2001年公開)に登場。タイトルを見れば分かる通り、ゴジラ・モスラ・キングギドラ・バラゴンとなるべきところ、まさかの仲間はずれ。
しかも劇中で「ゴジラ」と誤認されるにもかかわらず、圧倒的体格差ゆえ、瞬殺されてしまいました。
そんなバラゴンですが、怪獣ファンの中ではひそかに人気が高く、ソフビをはじめ、結構オモチャは出ています。中でもこのリボルテックはずっと欲しかった、バラゴンフィギュアの完成形とも言える商品です。
立体化されたのは、『フランケンシュタイン~』に登場した初代バラゴン。凶暴な人食い怪獣という肩書ながら、どこか愛嬌のあるデザインで「ぶさカワイイ」の元祖とも言われています。
…もちろん、一般的に、ではなく一部で、ですが(^_^;)
デザインモチーフは神社にいる狛犬で、背中のヒダ状の甲殻が特徴。この背中を何処かで見たことがあるアナタ。そう。バラゴンのスーツは円谷プロに貸し出され、『ウルトラQ』の原子怪獣パゴス、『ウルトラマン』の透明怪獣ネロンガ、地底怪獣マグラー、ウラン怪獣ガボラに流用されました。
映画ではバラゴンの生態も細かく描かれ、地中生活を主体とするため光を嫌い、夜間や雲や霧などにより太陽光が遮られた天候でのみ、姿を現します。
普段は4足歩行で移動するものの、格闘戦時には後ろ足で立ち上がることもでき、強力なジャンプも披露します。『大怪獣総攻撃』ではゴジラが放った放射熱線を跳躍でかわしたり、地中から奇襲したりする際に用いてゴジラを翻弄しました。
武器は鋭い牙と熱線で、熱線はゴモラの超振動波同様、邪魔な岩石を掘削するために使われると考えられています。しかし至近距離には効果があるものの離れると途端に威力が下がるらしく、フランケンシュタインにはあまり効果がなかったようです。
モチーフが狛犬、というのは外箱の説明を読んで初めて知りました。こうした細かい知識が付属しているのも、「大人のおもちゃ箱」である特撮リボルテックの良い所です。
前置きが長くなりましたが、そろそろ本体を見ていきましょう。
いつも通り、リボルテック仕様で小ぢんまりしたサイズです。
4足歩行時で、正面。
左側面。
右側面。
背面。
特徴的なひだ状の背中はしっかりと再現。この背中が後々、「地面の中からどっと出てくる怪獣」のイメージになりました。
それが怪獣図鑑には「地底怪獣の共通の特徴」とされていました(笑)子ども心には、納得。
ひだ状の背中の造形は尻尾先まで表現されています。尻尾の中には金属が仕込まれており、一部を曲げることができます。
ただ、いまいち加減が分からないので折らないよう注意して扱っています。
腹側。
太古の爬虫類の生き残りということで、鱗状の腹部が造形されています。この形状と配置はワニやトカゲを思い起こさせます。
スーツに生じるしわなども微妙につくりこまれていて、よりリアルです。
顔のアップ。
チャームポイントのお耳は可動させることができ、普段の伏せた状態から興奮時に耳が立ち上がった状態にさせることができます。
また、リボルテックジョイントのおかげで4足歩行状態から2足歩行状態の、立ち上がった状態に変えることもできます。
その際、首を可動させて顔の向きを変えることで姿勢を変えた後も見栄えを良くすることができます。
口はギャオスほどではありませんがS.H.Monsterartsぐらいには開きます。いつも通り、モノを咥えて保持することは可能です。
それは後で。
腕の付け根・ひじ関節・手首にもリボジョイントが使われており、柔軟に動かすことができます。
特に手首はいろいろと表情を付けることができます。
付属品は充実しており、バラゴンが劇中襲ったロッジや逃げ出すウマ、そして大きさの違う針葉樹が2本付いています。
まずはロッジ。
屋根はわずかに凹んでおり、少し開いて誰かが出た後のような扉や割れた窓が生々しいです。
ロッジを囲む垣根がベース部分に造形されており、オマケながらも充分見られるジオラマ造形物として成り立っているのは、さすが海洋堂さんといったところ。
針葉樹は少し造りが安っぽいですが、針葉樹らしいシルエットと葉の重なりでしっかりそれと分かります。土台もあり、安定性もグッド。
置く位置を細かく変えることで奥行や臨場感が表現できそうです。
お次は、馬。
こちらはバラゴンとの大きさを考えて作られている…はずなのですが、小屋と比べると少し大きい気もします。
後ろ脚にやや継ぎ目が見られますが、ジオラマの一つとして使うにはさほど気になりません。
馬はロッジのベースにも取り付けることができ、ウマがロッジから逃げ出す様子を再現できます。
入口から出てきたのにしては、やはり大きく見えます。
小屋からではなく、どこかから逃げてきてロッジ前を通ったと考える方が自然ですね(^^;
ウマはこんな感じでバラゴンに咥えさせることができるほか。
ゴジラにも。
ギャオスは重量オーバーだったのか、咥えることはできなかったので、せめて持たせてあげることにしました。
喰えぬお据え膳。
他のリボルテック怪獣・モンスターたちとサイズ比較。
スケールとしてはやはり小柄。ギャオスとの背の高さは同じくらいですが、直立時、ティガレックスより体高はあります。4足歩行時はほぼ同じくらいの目線になります。
モンスターアーツ版ゴジラと対面すると、圧倒的に背の高さが違います。
実際『大怪獣総攻撃』で戦った際はゴジラの身長の半分ほどしかない、という大きさでしたが、イイ感じの大きさ比です。
光線エフェクトは付属していませんので、他の怪獣からお借りして得意の熱線を再現。
まずは、ゴジラの放射熱線エフェクト。
赤色なので色はマッチしているものの、口にはまらないのと熱線エフェクトが大きすぎるのでアンマッチですね(^_^;)
次は、グレンファイヤーのファイヤースティック(炎控えめ)。
太さはちょうどいいのですが、イマイチ迫力にかけます。
ファイヤースティックをもう少し短くできれば、イイ感じの迫力が出るのですが。
ジャンプ能力。
バラゴンは強力な脚力を誇り、四足で立ち上がるほか、大ジャンプでフランケンシュタインやゴジラ2001と戦いました。
GMKゴジラ、この時点では所有していなかったのでデスゴジで代用。
GMKゴジラフィギュアはゲットできましたので、そちらでまたレビューしたいと思います。
GMKゴジラと戦ったバラゴン2001は可動フィギュア化していませんが、いろいろなYoutuberさんに「バラゴンはいじめてあげてください」と言われているので、GMKレビューではたくさんいじめたいと思います。
いじめる前に、せっかくなのでバラゴンの雄姿をば。
バラゴン出現!
ロッジの周囲を火の海に変え、逃げ惑う生き物たちを追いかけて餌を求めます。
バラゴンは町に進撃。熱線で町を火の海に変えていく!
再びロッジに出現。ゼットン星人のロッジを襲い、逃げ出すゼットン星人とウマを追い回す。
最後は捕食で終了。
今回も食べられてしまうゼットン星人でした。
バラゴンは初期のリボルテック怪獣ながら、非常に可動が良く、遊び甲斐のあるフィギュアとして仕上がっていました。
ギャオスも造形・可動ともに良好でしたが、こちらもなかなか。
リボルテックはサイズではモンスターアーツに劣るものの、リーズナブルで手に入れやすい価格、場所をとらないことを考えると、ある意味モンスターアーツに勝るとも言えます。
ちなみに、人間を襲いすぎたバラゴン。
最後は東宝怪獣の親玉、ゴジラにお説教をされてしまいました。
それにしても、ここまで愛嬌のあるポーズが似合う怪獣も珍しいですねぇ(*^_^*)
それでは今日はここまで。
いつもの短編は、また次回に。
ばいならです(^^)/~~~