徒然のリビングに咲いている
ある婆さんの娘さんが
母の日に送ってきてくれた
鉢植えの百合の花
その花のことを
もう一人の違う婆さんが
自分へ送ってもらった花だと
勘違いしているふしがあって
ご飯の時に
隣に座っている爺さんに自慢していた
「○○が送ってきてくれたんや。綺麗やろ。」と。
爺さんはその婆さんが
勘違いしているのは理解している
理解している上で
「そやな綺麗やな」と
話を合わせてくれていた
みんな割かしハチャメチャで
雑多な生活空間の中
他人同士であっても
一緒に暮らしていることで
なんとなく絆が生まれて
それぞれの立ち位置も自然と決まり
「できることできないこと」とか
「分かっていること分かっていないこと」とか
「ある偉い人が言ってたこと」でもなく
そんなツマラン四角四面な捉え方や
どこの誰の話をしているのかさえ分からない
架空の話なんじゃなくて
「僕の目の前の爺さんが優しかった」ってこと
なんとなく過ごしているうちに
なんとなく分かり合えている感じ
そんな感じが爺さん婆さんたちの中にあって
そんな関係の中でやりとりされる
嘘が混じった会話
誰も傷つかない会話
人ってやっぱり優しいよね
って思わせてくれる
介護職って得な仕事でっせ
そういうことやから
大切なんはそういうことやから