不思議系上司の攻略法 | つれづれログ

つれづれログ

色々な事を徒然なるままに書いていこうと思います

不思議系上司の攻略法 (メディアワークス文庫)/水沢 あきと
¥599
Amazon.co.jp

梶原健二はしがないSE。
その日も土曜日にも関わらず取引先に呼び出されていた。
仕事が一段落した後、連れて行かれたのはよりによってメイド喫茶。
しか し、健二はそこで「カヨ」と呼ばれるメイドと出会い、
その献身さに一時の癒しを得たのだった…。
そして月曜日。
グループ企業から派遣された年下の女性が健二たちのチームの
上長として着任。
露骨に煙たがる同僚たちをよそに、健二はまったく別の衝撃を
受けていた。
その女性はメイドの「カヨ」に良く似てい て…!?
書き下ろし。

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

表紙のイラストに多少の恥ずかしさを感じながらも、主人公の職業に
シンパシーを感じて購入。

上司が副業でメイド…というよりもメイドとして出会った女性が上司に
なって…というストーリー。

似たような話がどこかにあったようなと思っていたら、ちょっと前に
ドラマ放送もされていたマンガ「ハチワンダイバー」だった。
こちらはメイドが凄腕の将棋棋士で…といったお話。
仲里依紗のメイドと棋士の演技のギャップが面白かったのを覚えてる。

SEのお仕事がストーリーの中心なので、予想通りの親近感。
さすがに業務内容こそ微妙に異なる物の、「あるある」感が楽しめた。

中でも担当として、お客さんから信頼されるという事。
この事は本当にありがたいし、その気持ちに精一杯応えようと思う。
逆に自分が客の立場でも同じ事が言えるはずなので、日頃から
意識しておきたい。

上司が若くて美人なんてのは、滅多にある話では無い…と思う。
専門職だから、ある程度の実務経験は必須だと思うし。

もし実際にそのシチュエーションだったら、作中の社員達のように
やり辛さを感じるのか?
上司が変わることによる戸惑いは普通にあると思うけど、
上司が若い女性でも、優秀で結果が伴えばそれで良い気がする。

でも作中にもあったように、いわゆる「正論」で仕事を進める事の
大変さは確かにあるだろうなぁ。
様々な外因内因で計画通りに物事が進まない事なんて良く有るし。

だからと言って最初から「正論」を度外視したやり方で仕事を
進めようとするのが間違っているのは明白。
身につまされる話でもあった。

萌え要素が思ったより少なかったのは、読んでいて疲れなくて
正直助かった。
この手のポップな小説を読むには年をとり過ぎたかもw

ただ、優秀でクールな女性が時折見せる弱さや優しさ、良いと思う。
いわゆるギャップ萌えかなw
ある意味お約束ではあるけれども。

弱い所を見せられる事で、親近感や信頼感が生まれる。
僕自身はそういう所を人に見せるのに結構な抵抗を感じる事が
少なくないけれども、たまには素直に表現してみるのもアリかも。

まぁ、萌えられる事は無いだろうけども。