4/9/24(火)
Rouge ¥3,839 助次郎酒店/ディオニー
この日の夕食のメインは、鰤の竜田揚げ。
サイドメニューはタコきゅう。
この日はピノノワールの気分でしたので、ロワールのピノノワールを開けることにしました。
石原(新井)順子さんのボワルカの畑で収穫されたピノノワールを使って、ノエラ モランタンの蔵で順子さんとノエラが醸造したボワルカ最後のワイン。(詳しくは下のインポーター資料からの転載をご覧ください。)
ちなみに、私はボワルカのピノノワール苗木のオーナーの一人でした。
ただ、オーナーとは言っても、その際に返礼品のワインを15本もらっていますので、それでほぼチャラかな。
また、ワイン入りの羊羹もいただきました。
さて、ワインです。
微かに濁りのある薄めのルビーレッド、エッジまでほぼ同じトーン。グラスの底はしっかりと見えます。
グラスからは、仄かに還元香、仄かな漬物香、アセロラを思わせる赤系果実、赤紫蘇、微かに埃っぽい土壌香、甘さのある赤いチェリー、オレンジピール。
口にすると、微かな甘み、やや強めの苦味、中程度からやや強めの酸、軽いタンニンの収斂味、アプリコットの香味。
柑橘系の香りがあるので、ポン酢をかけたタコきゅうや、ブリの竜田揚げとの相性もぴったり。
ようやく、最後の最後で、ボワルカの畑で育ったピノノワールを飲むことができました。
<インポーター資料より転載>
2002年に始めたDomaine des Bois Lucasは2021年でワイナリーを閉鎖しました。 このピノ・ノワールが最後のビンテージです。ご存じ2019年からコロナの脅威が世界 中に広がりました。2020年はなかなか日本を出る事が出来ませんでしたが、畑を手 伝ってくれているMichel Augeがいたから大きな問題は起きませんでした。彼とは20 年の付合いですから、私がフランスに行けなくてもメールのやり取りで畑の管理をして 下さり、醸造の秋には私が渡仏出来たので、ワインを造れました。その時、まだコロ ナは収まっておらず、Michelは「順子が来れなくても自分1人で大丈夫だ!」と言っ てくれましたが、もう私は無理だとワイナリーを辞める決心をしました。コロナで沢山の 方が人生をリセットされましたよね。私もその1人です。
2021年に入り、私の大切な畑を引き継ぐのは隣の畑を持っており、同じ農法、そ して一緒にワイン造りを手伝ってくれたNoella MORANTIN です。色々考え、2021 年迄私がワインを造るのを条件にノエラに売る事を決めました。2002年から丁度20 年目のビンテージ、ちょうど還暦も迎え、キリも良かったので踏ん切りが付いたので す。そのワインは2019年から造っているオリヴィエの醸造所で造る予定でした。ところ が2021年6月、オリヴィエの悲報が皆を驚かせました。誰もかれもがショックでした。ノ エラと相談し、2021年、最後にオリヴィエの所で私のワインを醸造する予定だったど、 それは不可能になったので、ノエラの所で造らせて貰いたい!、そしてノエラも二つ返 事でOKでした。
そして、それはオリヴィエへの賛辞という思いを込め、Cuvee Hommarge Olivierと 名付けました。本当はシャルドネも造りたかったのですが2021年はご存じロワールに とって悪いビンテージ。シャルドネは殆ど収穫できませんでした。Pinot NoirもBestの 出来ではありませんでした。 しかしノエラも私もオリヴィエに感謝を込めて一緒に醸造しました。
<ボワ ルカ ピノノワール オマージュ ア オリヴィエ ヴィニフィエ パー ジュンコ 2021 赤>
ボワルカを引き継いだノエラと共に亡きオリヴィエへ感謝を込めて 醸造しました。ピノノワールを半分除梗し交互にミルフィーユ上でタ ンクで2週間醸し9月末にデキュヴェしプレス、木製タンクで発酵し 500Lの木樽とセメントで7 ヶ月間熟成しました。ガーネット色、クラン ベリーやフランボワーズ、スミレの香り、口あたり柔らかくフレッシュ な果実味、穏やかなタンニンに心地良い酸です。