金沢を舞台にしたお話ですが、

作者さん曰く「ちょっとパラレルワールドに」と。

 

丁寧に暮らす茶道教授の大叔母さんがすてきで、日本和装で着付けを習うきっかけになった本です。

百貨店で和装一式を購入した際は、小物を色々購入することになって驚き。

着付け教室で、本当にパーツが全部なくなった時には、更に驚き。

・・・百貨店、ちょっと疑ってました。ごめんなさい。

 

教室に通ったのは「日本和装協会」の名称だった頃ですが、着付けだけでなく、

長着や帯の問屋さんで織や染の種類を教えていただいたり、実物を見せていただいたり。

業界団体が、和装のすそ野を広げたい、という気持ちから運営されているとのことで、

購入を強要されることもなく(もちろん、購入してもよい)、とてもよかったです。

結城紬の反物を手にかけていただいた時の、ふんわり暖かい手触りは今も忘れられないです。