器用な人 | 社内失恋、地獄のツラヌキブログ

器用な人

月曜日、ずーっと危惧していた Aちゃん に「好きな人ができたっぽい」とメールで報告。
Aちゃん「報告してくるって事はもう連絡するなってことだよね?言いたい事あるけど、もう連絡しません。」
・・・そうとう怒っているみたい;
別に付き合っていたわけではない、とツラヌキは思っているのに;
ツラヌキ「話はちゃんと聞きます。明日時間をつくってくれないかな?」
ということで、今夜ちょっとした修羅場になります。
若干血を見るのも覚悟しつつ;;
でも、Tちゃんを裏切りたくない。悲しませたくない。
ケジメはしっかりつけよう。

その次の日、Aちゃんと会うことになった。
向こうはもう会うつもりは無かったみたいだったが、俺の気がおさまらなかった。
それに借りていたDVDを返す目的もあり、会って誠心誠意謝ろうとおもった。
夜、新橋で待ち合わせた。
待ち合わせ場所で会った Aちゃん はいつもより元気が無い気がした。
それも当然だろう・・・。
「ご飯?」と聞かれたが「この後も仕事があるから」と仕事のせいにして時間を区切った。
喫茶店に入り、オーダー後席に着く。
・・・空気が重い・・・
Aちゃん「メールで女の子と遊び行ったとか書かれて、誰と?って聞いてほしかったんでしょ?」
ツラヌキ「・・・」
Aちゃん「そうやって人の気持ちを量ったりしてズルイよね」
ツラヌキ「ゴメン」
Aちゃん「私はどうでもいいって思われてたんだ」
ツラヌキ「そんな訳じゃないけど・・・」(だって付き合ってなかったし;)
    「俺らの関係もハッキリしなかったじゃん?」
Aちゃん「そうかもしれないけど、わかるよね?」
ツラヌキ「・・・」
Aちゃん「それに始めに言ってた事と違うよね?好きになったら他の人見ないとか言っといてさ」
ツラヌキ「それは・・・始めの頃と気持ちが変わってきたから・・・」
Aちゃん「不器用な人だと思ってたのに、案外、器用なんだね」
ツラヌキ 絶句・・・

最後、鞄からDVDを出すと、Aちゃん も何やら手を出している。
Aちゃん「これ、返す。」
手に握られていたのは・・・誕生日にあげたピンキーリングだった・・・
しばし、その場に呆然と立ち尽くしていた・・・
駅へと向かう道、お互い何も言わなかった。
こんな時、なんて言ったら良いんだろう・・・ツラヌキにはただ、ただ、謝る事しかできなかった。
Aちゃん「じゃ、お幸せに」
その言葉をのこして、振り返りもせず去っていく Aちゃん の後姿をじっと見ていた。
涙が出そうになった・・・いや、出てたかもしれない。
何の涙なんだろう。
でも、今、好きなのは Tちゃん そう心に念じて、その場を去った。