第49回 代表曲と売れた曲は一致するのか

 

華原朋美

 

今回取り上げるのは、1990年代半ば、ヒットチャートを小室哲哉の楽曲が席巻する中、シンデレラガールのように突如現れ、伸びやかな歌声でヒット曲を連発していった華原朋美を取り上げてみます(あまり得意ではないのですが…)。

 

【シンデレラ登場】  1995年

「keep yourself alive」「I BELIEVE」

小室哲哉に見初められ、歌手デビューするやいなや、いきなりトップ10入りし、2ndシングル「I BELIEVE」はミリオンヒットと、まさにシンデレラガールといった言葉がぴったりくるような登場が1995年でした。
 

【ヒット連発で一躍トップアーティストに】  1996~1997年

「I'm proud」「LOVE BRACE」「save your dream」

「Hate tell a lie」「LOVE IS ALL MUSIC」

そこからは出す曲出す曲が大ヒットし、一躍トップアーティストーとジャンプアップ。特にこの時期はミリオンセラー2曲を含む活躍で、日本の音楽界の中心の一人であったことは間違いないでしょう。

 

【売上に陰り】  1998年

「たのしく たのしく やさしくね」「I WANNA GO」「YOU DON'T GIVE UP」

「tumblin' dice」「here we are」「daily news」

どうしても彼女の場合は、小室哲哉という存在が良くも悪くもついて回り、私生活面でもいろいろと取りざたされるなど、純粋にシンガーとしてみられる以外のところで話題を呼ぶことも多かったのは事実。1998年には5曲のシングルを発売するなど、この時代としてはかなり早い間隔でシングルを送り込んではみたものの、売上的にはじり貧になってきていたのがこの時期です。

 

【休養、そして脱小室】  1999~2000年

「as A person」「be honest」

「Believe In Future~真夜中のシンデレラ~」「Blue Sky」

そして小室哲哉との蜜月の期間は終わり、いろいろな騒動もあって休養したりと、安定しない時期となってきます。作品も初めて小室哲哉のプロデュースでない形での発売となり、必然的に次のステップへと進んでいくことになるのです。ただかつてのようなセールスを望むことはもはやできず、セールス的にも10万枚を切ってくるようになりました。

 

【復帰そして活動の転換】  2001年~

「Never Say Never」「あなたがいれば」「夢やぶれて-I DREAMED A DREAM-」他

2000年代以降は、バラエティに出演したりと活動の場も音楽一辺倒からは少し変わってきていて、いろいろとネットニュースなどで話題を振りまくことは多いながらも、かつてとは違った場面でその姿をみせてくれることが多くなっています。時には往年のヒット曲を披露してくれたりと、健在な姿を見られるだけでも安心するところはあります。

 

■売上枚数 ベスト5   

1 I’m proud  139.0万枚

2 Hate tell a lie 105.9万枚

3 I BELIEVE 102.8万枚

4 save your dream  93.0万枚

5  LOVE IS ALL MUSIC 65.3万枚

ミリオンセラーが3曲ですか…やっぱり凄いですね。上位5曲はいずれも1996~1997年の曲で、華原朋美のアーティストパワーとしてもこの時期が最大であったということでしょう。

 

 

■最高順位 

1位 …  save your dream、Hate tell a lie、LOVE IS ALL MUSIC、

      たのしく たのしく やさしくね

2位 …  I'm proud、tumblin' dice

1位が4曲、2位が2曲ですが、一番売れた「I’m proud」は1位にはなっておらず、3番目に売れた「I BELIEVE」は最高4位というのが面白いところです。要するに瞬間風速ではなく、長く売れ続けたということになるのでしょうか。

 

■代表曲

1  I’m proud

2  I BELIVE

3  Hate tell a lie

概ねこんな感じになるような気はします。

 

■好きな曲 ベスト5

1 Hate tell a lie

個人的に好きな曲はこの曲で、あとはどんぐりかなぁ

 

順番付けすると多少前後するかもしれませんが、「I’m proud」「I BELIEVE」「Hate tell a lie」のトップセールス3曲が、そのまま代表曲でいいように思います

結論:売れた順に3曲がそのまま代表曲といっていいでしょう