80年代青春歌謡365アーティスト365曲 vol.366
この企画を行うにあたり、当然356人の選考を自分の中で行ったわけで、
ぎりぎり取り上げられたアーティストもいれば、
惜しくもあと少しで落選してしまったアーティストもいるわけです。
もしうるう年分のあと一人をとりあげるとしたら、
どのアーティストのどの曲になっていたか、
取り上げるかの線上に上がったところで、
結局断念したアーティストについて、
何組か簡単に触れてみたいと思います。
●演歌勢 五木ひろし、八代亜紀、松村和子、竜鉄也、山本譲二、佳山明生、
日野美歌、瀬川瑛子、ヒロシ&キーボー、都はるみ、小林幸子、尾形大作、
大川栄策、細川たかし、渥美二郎…
80年代はチャートの上位に演歌勢がまだまだ幅を利かせていた時代、
多くの大ヒット曲が生まれましたが、この企画では原則として演歌は外しています。
ただし、ニューミュージック系のミュージシャンが曲をかいた森進一『冬のリヴィエラ』、
美空ひばり『川の流れのように』、
のちに演歌でもヒットをとばしたものの当時はコミックソングの歌い手というイメージだった
吉幾三『俺ら東京さ行ぐだ』、演歌というよりも歌謡曲のフィールドに近いテレサテン
『別れの予感』などは365曲の中でとりあげてみました。
ただ上記の演歌歌手を全部取り上げると、
それに伴ってはみ出るアーティストもたくさん出てしまうため、
この企画では除外とさせていただきました。
●堺正章 二十三夜 26位 7.8万枚 1986年10月
作曲の佐藤隆の独特のメロディーが色濃く表れた作品。
ロングセラーで順位のわりに枚数を売上スマッシュヒット。
●ビートたけし BOY 21位 3.4万枚 1988年7月
もうちょっとでトップ20というところまでいったシングルですので、
取り上げてもよかったのですが、個人的にこの曲をあまり聴いていなくて
取り上げませんでした。
●桜田淳子 化粧 42位 7.5枚 1981年1月
なんとか80年代に引っかからないかと思い、
80年代で一番売れた中島みゆき作詞作曲のこの曲を考えたのですが、
順位的にはどうしても凋落感があってやめました。
●榊原郁恵 ロボット 22位 11.7万枚 1980年6月
アイドルとしてのピークは過ぎた時期ということで
実はノーマークだったのですが、改めてこうして見返してみると、
二けた万枚売っているこの曲は、取り上げてもよかったですね。
●桑田靖子 脱・プラトニック 50位 4.0万枚 1983年3月
不作と言われた1983年デビューの新人の中ではショーレースにもよく出てきて
知名度はそこそこあったので、取り上げるつもりでいたのですが、
印象よりもチャート成績が悪く、比較で外しました。
●斉藤満喜子 やりたい放題 28位 2.1万枚 1988年7月
おニャン子からのデビューの時期があまりに遅く、
せっかくのソロデビューもパッとしない成績。
ちょっと気の毒で、取り上げづらかったです。
●キャディラック 悲しき Radio Station 27位 4.8万枚 1986年2月
当時ラジオでもよくかかったりしていましたが、個人的な思い入れが弱く、
積極的にとりあげる気持ちにはならなかったです。
●国実百合 青い制服 19位 2.8万枚 1988年3月
大学時代の友人と同じ小学校に通っていたらしく、
そのエピソードを使って書いてみてもよかったですね。
トップ20にも入っていますし。
●麗美 恋する時間 47位 3.4万枚 1986年11月
名前としては当時わりとあちこちで取り上げられた名前ですが、
曲のイメージが弱くて取り上げず。
●PSY・S ファジィな痛み 83位 0.2万枚 1989年7月
●FAIRCHILD ラブ・シックは好き 75位 0.7万枚 1989年2月
ともに好きなアーティストで、特にFAIRCHILDは1989年にライブも
観に行ったこともあるので、取り上げたかったのですが、
ともに取り上げられるような成績を残したのは90年代に入ってからなので、
この成績ではと泣く泣く諦めました。
●sky 君に、クラクラ。 36位 8.3万枚 1981年3月
CMにも使われて耳なじみのある曲ではありましたが、
あまり書くことがなさそうなのでやめました。
●井浦秀和 風のpassword 23位 6.0万枚
1985年11月売り出しには力が入っていましたが、
パッとしないまま消えて行ったので、印象が薄いです。
●井森美幸 瞳の誓い 32位 4.1万枚 1985年4月
アイドル時代はもはや定番のネタとなっていますが、
そんなネタとして書くことはできたかも。
●岡本南 風とかくれんぼ 18位 3.1万枚 1988年7月
18位まで行ったのですね。
あまり印象に残っていなくて、取り上げられなかったです。
●川越美和 夢だけ見てる 29位 4.6万枚 1989年9月
訃報を聞いたときは驚きましたが、きれいなアイドルさんでした。
歌手時代よりも、映画なんかに出ていたころの方が印象に残っています。
●久保田早紀 25時 19位 7.7万枚 1980年4月
異邦人の次のシングルでしたが、多少は売れたのですね。
ラジオで何回か聴いた記憶はある程度。
●135 我愛尓 22位 6.1万枚 1987年2月
これ、結構長い間チャートをうろうろしていたのですよね。
取り上げても面白かったかな。
●JA-JA 瞳を閉じてごらん 17位 3.2万枚 1989年 8月
確かCHA-CHAにあやかって名付けたような記憶がありますが、歌の記憶はなし。
●刀根麻理子 デリンジャー 24位 8.7万枚 1984年9月
きれいなお姉さんでした。ただそれだけの印象。
●仲村知夏 好きさ! 27位 2.4万枚 1988年3月
元気な感じで歌も上手だったけれど、ルックスがアイドルとしては…
●野田幹子 ほほにかかる涙 90位 0.6万枚 1988年2月
当時結構プッシュされていたアーティストで、
タイアップもあったのですが、期待ほどは売れなかったですね
●萩原健一 愚か者よ 19位 4.3万枚 1987年1月
マッチと競作で、引っ張られるようにトップ20入り。
ネームバリューからしても、取り上げてみてもよかったと思っています。
●真弓倫子 片想いグラフィティー 19位 3.4万枚 1987年6月
ドラマで立花理佐の友人役で出ていたのをよく覚えています。
歌もまずまずでわりと好きだったのですよね。
365人から落ちてしまったけど、とりあげるべき一人でした。
●水谷豊 やさしさ紙芝居 15位 18.2万枚 1980年7月
カリフォルニア・コネクションの印象しかなかったのですが、
この曲も結構枚数は売れていたのですね。
当時の記憶がなかったので脱落。
●三ツ木清隆 秋冬 24位 9.3万枚 1983年12月
●原大輔 秋冬 19位 15.4万枚 1983年10月
高田みづえとも競作で、いずれもがそこそこ売れたという感じ。
ただ結局印象に残っているのは断トツで知名度のある高田みづえということで、
とりあげるのは難しかったですね。
●やしきたかじん 砂の十字架 21位 11.0万枚 1981年2月
やしきたかじんは好きではないのでやめました。
●安永亜衣 if 20位 2.0万枚 1988年2月
大映ドラマに主演したりと期待されていたはずなのですが、
桜金造との交際報道がどうもいけなかったかな。
この人も取り上げてみても面白かったと思います。
●矢吹薫 お前がまぶしすぎて 19位 4.9万枚 1983年6月
銀蠅ファミリーの中では印象が薄く、
取り上げるほどの内容が書けそうになかったです。
●山本達彦 夏の愛人 29位 7.3万枚 1985年5月
この人、わりと人気があって、よく雑誌媒体やラジオなどで
見たり聞いたりした名前なのですが、歌の記憶がほとんどないのです。
●遊佐未森 地図をください 41位 4.7万枚 1989年 2月
注目されていたアーティストさんなのですが、
実績的にちょっと弱くて、取り上げるまでには至らなかったです。
こう見てみると、結構惜しくも取り上げられなかった方々がいるものですが、
自分で決めた365人というルールを守るべく、
とりあえずここでこの企画はいったんピリオドです。
その総まとめとして、次回は80年代の個人的ベストソングをやります。