●女1+男2の三角関係映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

女1+男2の三角関係映画 ベスト10

 

このテーマ、たくさん面白い映画があって、入れたくても入らない作品が多数。

 

たいぶ以前の男1+女2の三角関係映画のベスト10

https://ameblo.jp/tsupparitaro/entry-11563295602.html

 

1 暗い日曜日

ドラマティックなストーリーで目が離せません。感動というよりは面白いといった方が感想としては正しいのですが、前半は奔放な女性に振りまわされながらも離れることができない二人の男の妙な友情がテーマになり、後半はナチス隊長の登場で現実的な悲劇に直面し、悲劇へと突き進んで行きます。いろいろな要素を積め込んではいますが、それぞれがすんなり入ってくるように展開はスムーズです。そして老紳士の死が冒頭と結末を結ぶという構成もなかなか凝ったものに。私としてはメインとなる恋愛劇よりも、むしろ純粋な青年が時代の流れの中で友情をも忘れて行くほど変貌して行く様がなんともやるせなく、気持ちを持っていかれました。

 

2 渚のシンドバッド

同性の同級生を好きな主人公の男子高校生、その気持ちを知っていながらその男の子が気になるトラウマを抱えた女子高生、そして主人公の恋愛の対象でしかもその女の子を好きになってしまった同級生男子、微妙なバランスで関係を保つ三角関係が繊細に描かれた作品です。部活動、夏休み、高校生の日常的な背景の中でそれぞれの揺れる思いが痛いように伝わり、魅力ある作品に仕上がっています。メインキャストを務める浜崎あゆみも、もしこっちの方向に進んでいたらどうなっただろうと、想像を膨らませるような好演でした。

 

3 ちはやふる 下の句

続編も決まったということで、内容も完結編という感じではなく、恋もかるたも何一つゴールインしていないながらも、5人が一旦はバラバラになりかけながらも、最後にはチームとして一つになっていく様子は、青春映画に相応しい流れだったと思います。映画としては本来なら盛り上がるはずの団体戦の結末や、個人戦での若宮や太一の結果など端折るところを端折ってまでも、そこに焦点を当てたという意図は、全体の流れから理解することはできました。ただやはり勝ちにしろ負けにしろ、やはり結果はきちんと描いてほしかったという思いはあります。それと3人の三角関係もほとんど動きがなかったですからね。広瀬すずはだんだんお姉さんに似てきましたね。これから邦画界を引っ張っていく存在になるのだろうというものは強く感じました。

 

4 幸せの始まりは

リース・ウィザスプーンはもともと上手い人ですし、ジャンル的にも得意分野でしょう、非常に生き生きして見えました。そして意外にもポール・ラッドが素晴らしく、もっとオーバーアクションで無理やり笑いをとろうとするのかと思いきや、真摯に恋する男を演じていたところに共感を覚えました。加えてその演技をさらに魅力的なものとして引き出したのが、カメラの使い方、カット割りです。特にアップの使い方が巧みで、例えば歯磨きのシーン、口を手で押さえられるシーン、エレベーターのシーン等々、決して美人女優ではないウィザスプーン、同じくイケメン俳優ではないラッドをどうチャーミングに見せるか、とても冴えていたように思います。さらには出産後の面会シーンでの会話における現代のアメリカ社会(いや、失業者の多い日本にもかなり通じるものがありましたね)の状況をチクリといじってみたところも、にやりとする場面でした。ということで二人に非常に親近感を持って観ることができたため、最後はすっかり二人の応援団になって見入ってしまいました。良かったです。

 

5 Black&White/ブラック&ホワイト

確かに男も女もみんな軽いのですが、それ以上にライバルであり親友同士である二人のかけあいが楽しく、大いに笑える面白い作品でした。仕事で培った技術を生かし、お互いのデートへの監視と邪魔のし合いは、実に馬鹿馬鹿しいし、まずありえないことなのでしょうが、それがかえって映画として割り切って楽しめる要因にもなり、最後まで飽きることもだれることもなく観られました。こういう映画はまじめに考えてはいけませんね。二股大奨励、まさに男はあれこれ試して比べて選びなさい?

 

6 小さな中国のお針子 

素朴な田舎の風景の中にわずかながら西洋の文化が入り込んで行くことによって、一人の美しいお針子の運命が変わって行く様子をドラマティックかつロマンティックにさりげなく描いているのが印象的な作品。同じ女性を愛しながらも、直接的に情熱を表すルオと、一歩下がって見守り、困ったときに手助けをするマーの態度が対照的。山奥の田舎にも文明が入り込んでいく時代と、古い保守的な村で愛に目覚めていく18歳の少女、消息がわからないままで映画を終えるところで、どこか物悲しさをさらに強めている。俳優たちも好感の持てる演技。

 

7 つばさ

記念すべき第1回アカデミー作品賞受賞作品。1927年なのでまだサイレントですが、これがなかなかダイナミックでドラマティックな作品でびっくりしました。戦争ドラマと簡単に書いてしまいましたが、ロマンス映画であり、青春友情映画であり、航空アクション映画でありと色んな要素が入り混じった壮大な娯楽作品になっているのです。迫力のある空中戦はこの時代にどうやって撮影したかと思われるシーンもあり、また泡をアニメーションを使って幻想的に表現、クララ・ボウの色っぽいシーンまでサービスし、まさにあらゆる要素を詰め込んでいます。ヒロインが片想いの彼を追いかけるシーンではコミカルタッチで描き、しかし要所要所ではドラマを盛り立てる演出と、なかなか凝っています。ある意味荒削りでまとまりがないということも言えるのですが、それを帳消しにする力強さがあり、80年前の作品ながら新鮮な気持ちで楽しむことが出来ました。

つばさ

 

8 太陽の誘い

見せずして官能的なムード漂う大人の映画。最後まで謎めいた雰囲気を持つエレン、朴訥だが人柄が滲み出ているオロフ、そして間にはいる尖った青年エリック、3人の織り成す危うい関係がどこか冷や冷やするようで、不思議なスリルさえ感じさせられます。田舎ののんびりした風景に射し込む光が美しくも官能的で、なんとも言えない映像美を見せてくれるのもいいです。登場人物は少ないですが、2時間を飽きさせない心理描写は見事でした。

 

9 UNloved

登場人物はほぼ3人。それぞれの会話だけで物語は進んで行くのですが、息の詰まるような緊張感ある会話のやり取りの中に、3人それぞれの形の違ったプライドが覗くことができます。仕事や地位に自分の価値を見出し、そうでない他人を見下しながら、見下した人間から捨てられプライドをズタズタにされる自信満々の男。その男と比べ引け目を感じ、少しでも現状を脱し自信の持てる人間になろうと暗中模索する男。そして現状を変えていくことに臆病で、現状こそが自分らしさと頑なに信じる女。その考え方の違いから衝突しすれ違う男女が物悲しい。最後、女が言い合いの中で突然泣き崩れるシーンはなんともいえぬ切なさを感じました。

 

10 シラノ

有名な舞台作品、そして映画化も過去にされている作品の改めての映画化ということでしたが、知っていてもいつの間にか引き込まれて、この哀しい恋の物語に浸ってしまいました。それはなんといっても、ヒロインロクサーヌを演じたヘイリー・ベネットの存在が大きかったでしょう。自分に気がある男にはっきりとNoを言わず、はたから見るともてあそんでもいたような小悪魔的な前半から、真実の愛に気づいて涙する最後のシーンまで、ある意味つかみどころのない女性の役を、魅力的に演じていました。たくさんの男が恋してしまうというのも納得のキャスティングだったでしょう。もちろん男優陣もそれぞれキャラクターが立っていて、特にシラノを今回は小男に設定したのが特筆。ジェラール・ドパルデューのどちらかというと大男キャラから変えたところで、また前作とは違う感情移入をすることがではたように思います。

 

11 僕たちのアナ・バナナ 

12 花蓮の夏 

13 山河ノスタルジア  

14 ちはやふる 上の句

15 坂道のアポロン

16 バーニング 劇場版

17 水の中のナイフ

18 エクリプス/トワイライト・サーガ

19 突然炎のごとく

20 生活の設計

 

21 恋と嘘

22 天国の口、楽園の終り。 

23 ことの終わり

24 サハラに舞う羽根

25 恋のゆくえ ファビュラス・ベイカー・ボーイズ

26 藍月 

27 麗しのサブリナ

28 死の谷間 

29 港のロキシー

30 キッチン~3人のレシピ~