マシュー・マコノヒー 出演映画 ベスト10
1 インターステラー
ボリューム感、スケール感にSF映画らしい壮大な映像、そしてドラマと見所も多く、非常に見応えのある作品でした。人類滅亡を救うべく立ち上がる…というよくある展開ながらも、かなり凝った構造で見せることで、既存の作品のそれとはまた一味違ったオリジナリティが感じられ、多少あざとさが気になることはあったにせよ、大作に相応しい充実感を得ることができました。マシュー・マコノヒー主演。
2 ウルフ・オブ・ウォールストリート
上映時間も含めてボリューム感いっぱいの熱のこもった作品で、作り手、演じ手、そしてベルフォートという人物のエネルギーがビシビシと伝わってきました。特にディカプリオは大熱演で、力がはいっていましたね。オスカーの可能性を取りざたされるのも納得の演技でした。ただ内容の割には、やはりちと長い。観ていて疲れてくるし、早く終わらないかなと思わせるようでは、長さについてももう少し適度と言うものを考えて方が良かったでしょうね。マシュー・マコノヒーは投資銀行の上司役での出演。
3 リンカーン弁護士
全編の半分が法廷シーンという、なかなか本格的な法廷ものですが、法廷での戦術をスマートに見せてくれ、面白かったです。軽い方の罪を無罪にしておいて、別の重い罪を暴き出そうとする敏腕弁護士(マシュー・マコノヒー)の手口は、必ずしも正義の善人ではない設定だけに、より弁護士としての意地を感じる力技と感じました。脇役に芸達者を揃え、キャストも充実。
4 U-571
男の世界の中で、艦長として成長して行く副艦長をマシュー・マコノヒーがいつもの軽いイメージを払拭するような熱演をみせています。潜水艦映画は多いですが、当作も緊張感溢れる密室の特殊性を上手に生かして、硬質な戦争映画に仕上げていたと思います。
5 10日間で男を上手にフル方法
「ラブ」よりも「コメディ」の方が強いラブ・コメディ作品ではありますが、コメディとしてはなかなかの面白さ。嫌われるために相手の嫌がることを次々にするケイト・ハドソンが小悪魔的で、それに振り回されながらも賭けのために逃がすわけにはいかないマシュー・マコノヒー。その掛け合いがなかなか楽しいのですが、ラブのほうはやや演出不足。男の実家に帰った途端素に戻ってしまうところがちょっと唐突な感もありました。ただ気楽に楽しむという点では十分な作品でした。
6 ダラス・バイヤーズクラブ
ここまでマシュー・マコノヒーにこの役に取り組まれてしまうと、何人とも太刀打ちできないです。今までほとんど演技賞には無縁と思っていただけに、クリスチャン・ベイルのおかぶを奪うような体重操作ぶりには恐れ入りましたというしかないですね。そのおかげで、この重いテーマの作品に強いリアリティを与えることができたのも事実で、作品への貢献度も抜群。作品の方は近い年代の実話ベースということで極端な脚色がしにくいということもあるでしょう、淡々と進行していきます。リアリティと作品として魅せるという部分の兼ね合いは難しいところはありますが、主人公の現状への貢献を知るだけでも意義の大きい映画ではあると思いました。
7 評決のとき
人種差別の意識が強く残る中での黒人被告に対する思い裁判、弁護を引き受けたのがマシュー・マコノヒー演じる新米弁護士。その他にも豪華キャストが揃い、硬派かつ娯楽としても耐えうる厚みのある作品に仕上がっています。
8 ニュートン・ナイト 自由の旗をかかげた男
黒人は奴隷であるということが当たり前の時代に、これだけ強靭な意志を持って体制に向かい続けたこのタイトルロールとなっているニュートン・ナイト(マシュー・マコノヒー)という人物の行動力には恐れ入るばかり。結局こういう人物が出てこないと、長く続く考え方や制度は壊せないわけで、ほとんど知られていないこの人物の偉大な功績を知るだけでも、この映画を観た価値はあったと言えるでしょう。戦争に負けてもなお根強く残る白人信仰。黒人にはどんなひどいことをしても許されるという、黒人の人々にとっては恐ろしい世の中であったでしょうが、それに対し一人疑問を持って白人なのに白人に立ち向かっていく勇気と意志は並々ならぬものを感じました。作品としては南北戦争中、戦後と歴史的背景を追いながらということで、知識がないとやや難しいところもありましたので、本当はちょっと勉強して臨むと、より映画を理解できたかもしれません。
9 ゴールド-金塊の行方-
禿げ頭に変装したマシュー・マコノヒーで、こういう姿が似合う歳になったのだということに気づかされました。映画の方は実話に基づくストーリーということで、事態は良くなったり悪くなったりの二転三転。次第に何が本当で何が嘘なのか、誰が知って誰が知らないのか、騙したのは誰で騙されたのは誰か、とにかく状況は大混乱。主人公も被害者の一人と思わせておいての最後の最後であっと言わせる粋な結末。どこまで主人公が知っていたのかは謎のままではありましたが、一獲千金を狙う男たちの執念を見た思いでした。
10 追憶の森
景色に変化のない森の中での二人の会話、そして回想シーンでの夫婦の会話、そのふたつの場面を交互に重ねるだけながらも、心理的に息がつまるような緊張感を生み出しているガス・ヴァン・サントの繊細な組立てが見事。まさに3人による演技合戦。日本人であれば、妻の名前がキイロと聞いた瞬間に違和感を覚えたでしょうが、外国人にはそんなことは分かりません。それがこの作品の味噌でもあるので、日本人からすると、何か裏があるぞというのは察しやすかったかもしれませんね。それにしてもナオミ・ワッツは薄幸そうな女性が本当に似合いますし、そして夫婦の会話では本当に嫌な妻だなという印象を強烈にうえつけています。もちろん脚本もそうなっているのでしょうが、ほんとうに終わっている夫婦の会話としかとれませんし、それが病気によってがらりと変わってしまうのもとにかく印象的でした。ちょっと都合が良すぎるなというのは、渡辺謙演じる日本人が英語ペラペラなこと。たまたま樹海で会った男がペラペラ?というのは多少ずるいかと思わせます。ただし、結論を知ってしまうと、当然マシュー・マコノヒーの主観による相手ということになるので、それもありなんですよね。なのでずるい!ということです。
11 エドtv
12 ウェディング・プランナー
13 エンジェルス
14 コンタクト
15 ペーパーボーイ 真夏の引力
16 マジック・バイク
17 ニュートン・ボーイズ
18 アミスタッド
19 ジェントルマン
20 ビーチ・バム まじめに不真面目