●多部未華子 出演映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

多部未華子 出演映画 ベスト10

 

1 青空のゆくえ

中学3年生でバスケットに打ち込んできた男子生徒が突然海外へ転校することになった瞬間、彼をめぐる5人の女子生徒たちに様々な思いが駆け巡ります。なんと5人が5人(その一人が多部未華子)とも程度の差はあっても、その男子生徒に思いを寄せていたのです。モテモテです。でも本人はそれにはほとんど気付いていません。一方でその男子生徒は、登校拒否になってしまった友人のことが心残りなのです。夏休みに入り、様々な思春期の思いが交錯する中、等身大の中学生たちの恋や友情が、夏空の下でキラキラと瑞々しく輝いて映り、自分の中学時代を思い出して懐かしい気分になりました。話自体はよくある夏の一こまという感じで、大きな事件があるわけではないのですが、それぞれに思い通りにならないもどかしさや失恋の痛みを抱えながら、過ごす二度ともどらない時間を過ごしているのだということが、思春期時代が遠い過去となった今見ると、しみじみと感じられるのです。こうしたことがやがて思い出とし大切な宝になっていくのだろうと。 新学期を新たな気持ちで迎えるラストが爽快です。

 

2 夜のピクニック

等身大の高校生の姿が自然に描かれ、好感の持てる作品になっていました。個人的にも好きなタイプの映画なので、多少甘いかもしれませんが、一晩歩き続けるというだけのストーリーを、うまくまとめていたように思います。主要の4人はごく普通の高校生としてリアルに映し出し、脇に何人か多少極端なキャラクターを配置して時々からませることでメリハリをつけていたのが、うまく作用していたのでしないでしょうか。捉え方によると過剰演出とも言われかねないのかもしれませんが、調子のいい野郎、受け狙いばかりに走る奴、小悪魔的な女生徒、正義感で突っ走る者、どこにもそんな生徒はいるもので、映画の展開を見守る一方、「こんな奴いるいる」というような別の楽しさもあってなかなか面白かったです。多部未華子が主演となります。

夜のピクニック

 

3 君に届け

多部未華子主演。なんか、みんないい子ですね。人のことを思いやる気持ちを持つ優しい高校生ばかりで、皆がこんなだったら素敵な青春が送れるでしょうになんて思ってしまいました。恋愛もそうですけれど、それ以上に女の子同士の友情にキュンキュンしてしまいますね。お互いに相手の格好ではなくて、中身を見て接しているというところが素敵で、ある意味高校生でも人間ができているといいますか、見習わないといけないなとさえ思ってしまいました。今は亡き三浦君、好感度がまたあがりましたね、これ。

 

4 映画 深夜食堂

マスター一人で自由に切り盛りしているこぢんまりとした店の雰囲気がスクリーンからもしっかり伝わってきて、自分もカウンターに座って深夜のひと時を過ごしているような雰囲気に浸ることができました。主として3つのエピソードと、それらを1本の映画として繋ぐ骨壺の存在。常連客の組み合わせがシーンごとに少しずつ変わって、それがまたリアルに感じられるのです。そこで繰り広げられるエピソードもまたそれぞれであり、そこへのマスターの関わり方の距離感がまた絶妙。味わいのある作品でした。住み込みで働くようになった若い女性を多部未華子が演じています。

 

5 日日是好日

茶道を知らなくても、十分にこの映画の良さを堪能できます。20歳から24年間の一人の女性の人生と、彼女の生活の中に入り込んで影響を与え続ける茶道との関係を、丁寧に描いています。四季の移り変わり、時代の移り変わりの中で、毎年同じことを繰り返していく茶道の世界。しかし茶道を続ける人々にとっては、その変わらぬことに幸せを感じ、悲しい時も、辛い時も心の中に寄り添って、いつの間にか癒してくれる存在でもあるのです。茶室の外から見える四季折々の景色、あるいはその日その日の天気に、人生の悲喜こもごもが重なって、情緒的にもなってしまいました。いろいろあっても茶道を続ける主人公を黒木華が好演。こういった日本文化的なものがほんとうに似合う女優さんです。主人公の従姉妹役で多部未華子は出演。

 

6 アイネクライネナハトムジーク

人の縁とか繋がりとか、そんなことら思いを馳せらすような作品です。作品の中でもあるように、あの時出会っていたのが別の人だったらどうなったのか、いい出会いだったと思えるのか、それをいつの時点で判断するのか…結局答えなんてないのですが、それもこれも人の縁、そんな気がします。そしてこの作品では、本人が知らないところで、不思議と繋がりがあったりと、案外狭い世界の中で繋がっているんだなということも感じさせるのです。10年前と10年後、その時間の経過の中で変化するものと変わらずありつづけるものがある中で、それでも人と人とは繋がっていて、それが人の人生にも少なからず影響し合っているのです。登場人物も多いのですが、どの人物もどこか憎めない愛らしさを持っていて、ついついみんな頑張れと応援したくなるような気持ちにさせられました。ここでも三浦春馬の相手役での出演。

 

7 あやしい彼女

これがオリジナルであったらもう少し点数を付けられましたけれど、リメイクなのでこの点数。なんといっても多部未華子に尽きるでしょう。彼女なしにはこの企画は考えられなかったのではないでしょうか?容姿だけ若返った苦労人のお婆ちゃんの役をチャーミングに演じきっていました。歌う声も奇麗で伸びのあるもの。抜群にうまいわけではないですが、それがまた可愛らしくて良かったと思います。けっして美人ではない多部さんですが、コメディエンヌとしての力を見ると、監督たちが使いたがるのも納得です。劇中のオリジナルということで唄われた曲、なかなかいい曲だけれど、マイラバっぽいなあと。小林武史かと思ったら、案の定そうでしたね。

 

8 トラさん 僕が猫になったワケ

ほっこり心が温まるような映画でした。死んだ人が、別の姿になって生まれ代わるという設定は、時折映画では観られますが、今作では猫というのがみそ。猫となって近づく中で、妻や娘の本音に触れるたびに、複雑な思いになっていく死んだ主人公。貧乏でも前向きに日々を過ごそうとしている母娘の健気な姿を見ていると、自然と応援したくなります。最後は中途半端なままだった作品も描き上げてきりをつけ、きちんと形をつけて終わっていくのも、心残りがない終わり方で、いいまとめ方です。それにしても多部ちゃんもお母さんの役を演じる年齢になったんですね。北山宏光演じる主人公の妻を多部未華子が演じています。

 

9 ライアー・ゲーム-再生-

多少新鮮味が欠けてくるのは仕方ないところですが、また新しいゲームを仕掛けてきてくれるので、今作についても面白く鑑賞することができました。1作を通じて同じゲームをしながらも、1回1回全く狙いも優劣状況も変わってくるので全然飽きませんし、秋山が負けないことは分かっていても、どういう形で決着がつくのか展開も読めず、まったく目を離せません。ゲーム参加者のキャラクター付けについては、もう少し工夫の仕方があったようには思いますが、オーバーな表現も含めて、この作品の世界に求めるものは大部分満たしてくれていたと思います。ゲームの参加者の一人として多部未華子は出演。

 

10 ピースオブケイク

多部未華子がかなりがんばっちゃっている感じ。コミック原作なので、大げさなストーリー展開は仕方ないにしろ、そのわりにはシリアスな感じで、あまりコメディに寄らないような線に落ち着かせています。この流されやすい主人公は、演じるのが別の人だったら、もしかすると総スカンを食らいかねないキャラクターなので、そういう意味では多部未華子で良かったのかもしれません。相手役の綾野剛演じる京志郎が終始どこか信頼を置けない感が消えなくて、それゆえに主人公が迷ってしまうわけもわかるようで、その点はリアル。綾野はどっちにふっても、ちゃんと作品に合わせた演技をできる俳優さんであることを認識。